
【前引け概況】
25日前場の日経平均株価は大幅に反発した。午前の終値は前日比296円91銭高の1万6795円67銭だった。
朝方から大きく買いが優勢で、日経平均は一時300円を超える上昇で1万6800円台に歩を進めた。前日の欧米株市場が高かったことに加え、為替が足もと1ドル=110円台に入るなど円安方向に傾き、主力株中心にリスクを取る動きが強まった。トヨタやパナソニックなど主力の輸出関連株を中心に買われた。
米原油先物相場が時間外取引で一段高となり、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から株価指数先物が買われた。ファストリやソフトバンクなど値がさ株が買われたことも相場を押し上げた。
買い一巡後にやや伸び悩む場面があったが、200円超の上げ幅は維持した。
あすから始まる伊勢志摩サミットでの合意内容を見極めたいとの思惑もあって、売買代金は盛り上がりを欠いている。
JPX日経インデックス400も続伸し前日比176.82ポイント高い1万2151.41で終えた。東証株価指数(TOPIX)も反発した。
業種別TOPIXは33業種中32業種が上昇した。「保険業」や「鉄鋼業」「情報・通信業」の上昇が目立った。半面、「医薬品」が下げた。
前引けの東証1部の売買代金は8623億円、売買高は8億2576万株、東証1部の値上がり銘柄数は1496、値下がりは328、変わらずは128だった。
個別では、ソニーが大幅高、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングも大きく買われ全体指数上昇に寄与。ホンダやマツダなど自動車株は軒並み上昇。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなどの銀行株も高い。NTTやKDDIなど通信株が買われたほか、東エレク、アドテスト、スクリンなど半導体関連株がそろって年初来高値を更新した。
半面、小野薬やアステラスなど医薬品の一角が逆行安、村田製が下げ、花王、OLCが安く、
ダブル・スコープも軟調。カルソニックカンセイ、日清紡ホールディングスなども値を下げた。
東証2部株価指数も反発した。前引けの2部指数は、前日比26.45ポイント高の4369.38となった。
個別銘柄ではインターアク、MCJ、象印、ケミプロ化成、朝日インテク、アートSHD、ラオックスが上げた。半面、ウィル、アイスタディ、システムソフ、ぷらっと、リックスが下げた。
【市況】ジャスダック平均 反発、ネクストジェンがストップ高

日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比6円66銭高の2532円29銭だった。前日の米株式相場が大幅に反発し、投資家心理が改善。新興市場でも時価総額の大きい銘柄などが堅調だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で224億円、売買高は5546万株だった。
個別銘柄ではネクストジェンがストップ高。テックファームHD、アルファクスFS、野村マイクロ、アバール、フィスコ、ガーラや平田機工などが上昇した。
一方、プロパティA、鴨グランド、サンキャピタル、トレイダーズやブロッコリーが下落した。マクドナルドやドーンも下げた。
【市況】マザーズ指数は反発、エクストリームがストップ高

東証マザーズ指数は反発した。前引けは前日比8.68ポイント高い1114.22だった。
そーせいやアキュセラが上昇した。エムスリーとの資本業務提携を発表したHMTはストップ高まで上昇し、午前は売買が成立しなかった。エクストリームがストップ高。グリンペプやオンコリス、インフォテリ、リアルワールド、Hameeも上げた。
半面、マルマエ、メドピア、CRIミドル、DMPやデータセクが、ミクシィや中村超硬は下げた。