[10時の概況]
25日の日経平均株価は前日比261円13銭高の1万6759円89銭で推移している。
前日の米株式相場が大幅に反発し円相場が1ドル=110円台前半に下落したことを受け、主力の輸出関連株に買いが広がった。原油先物相場が時間外取引で一段高となったこともあって投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方も広がり、トヨタやパナソニックに買いが先行した。
朝方は先物に買いが膨らんだ。ファストリやKDDI、ソフトバンクなど日経平均の値動きに与える影響が大きい値がさ株に裁定取引に絡んだ買いが入り、指数の押し上げ要因となっている。半面、医薬品株などには利益確定売りが出て指数の重荷になっている。
日経平均は、上げ幅を広げた後が、節目の1万6800円が迫り、利益確定や戻り待ちの売りが上値を抑え上昇が一服している。
JPX日経インデックス400は1万2100台前半を中心に推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5171億円、売買高は5億295万株。値上がり銘柄数は1544と全体の8割近くを占めている。値上がりは271、変わらずは137。
東証株価指数(TOPIX)も反発している。業種別TOPIXでは33業種中32業種が上昇し、「保険業」「鉄鋼業」「情報・通信業」の上昇が目立つ。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を33.93円押し上げている。次いでKDDIが24.24円、ソフトバンクが13.89円、ファナックが9.41円と続く。
マイナス寄与度は4.31円の押し下げでアステラスがトップ。以下、トレンドが1.96円、日清紡HD が1.88円、塩野義が1.26円と続いている。
前日に2017年3月期の業績見通しを発表したソニーが商いを伴って急伸している。トヨタやホンダなど自動車株が高く、三菱UFJやみずほFG、三井住友FGなどメガバンクも上げている。ファナックやキーエンスも高い。半面、村田製が安く、小野薬やアステラス、花王が下げている。
東証2部株価指数も反発。朝日インテク、ラオックス、アルチザが高い。半面、システムソフ、ぷらっと、アートSHDが安い。
225先物はJP・アムロ・クレディ・モルスタ・日産・SBI・シティが買い越し。
三菱・ドイツ・GS・UBS・ソジェン・マネ・ナティクスが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・ソジェン・バークレイズが買い越し。
三菱・メリル・JP・アムロ・クレディ・野村が売り越し。
外資系等はアサヒ(2502)、キリン(2503)、山九(9065)、メック(4971)、Wスコープ(6619)、サカイ引越(9039)に注目。
テクニカル的にはSMS(2175)、大王紙(3880)、三ツ星ベ(5192)、リズム(7769)、ライフ(8194)、テレ東(9413)、ヤマト(1967)、Sフーズ(2292)、GDO(3319)、テクマト(3762)、ゼオン(4205)、JCRファーマ(4552)、エアーテック(6291)、コーナン(7516)、マーベラス(7844)、スクロール(8005)、アジア投資(8518)、京急(9006)が動兆。