【オープニングコメント】
25日の東京株式市場は買い優勢の展開が想定される。
日経平均株価予想レンジは、1万6400円-1万6800円を想定する。
シカゴ日経225先物は、24日の大阪取引所終値比285円高の1万6765円だった。
同清算値へサヤ寄せする動きから1万6700円近辺からのスタートが示唆されており、月曜、火曜の弱い動きを修正する流れとなりそうだ。
買い一巡後は、伊勢志摩サミットを控えた模様眺め商状が続きそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、5社ベースで、売り1430万株、買い1080万株で、差し引き350万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、化学、機械、自動車、建設、銀行、薬品など。買いセクターに、REIT、陸運、建設、機械、電機、化学、小売、情報通信、商社など。
【好材料銘柄】
■ネクシィーズ <4346>
東証が25日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■アルファクス・フード・システム <3814>
山口県山陽小野田市の本社隣接地に、100%自家発電のデータセンターを建設。現データセンターの建物老朽化に伴い移転拡大する。
■データセクション <3905>
東証が25日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ <6090>
エムスリー <2413> と資本業務提携。うつ病バイオマーカーの実用化を加速させるとともに、新薬候補化合物を共同開発する。また、43万株の第三者割当増資を実施。割当先はエムスリーに28万株、平田牧場・山形銀行・荘内銀行に各5万株。発行価格は829円で調達資金約3億4000万円は開発資金などに充てる。
■ブランジスタ <6176>
東証が25日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
【予定】
25(水)
【国内】
《決算発表》
ウチダエスコ、内田洋行など
【海外】
EU財務相理事会
独5月Ifo景況感指数(17:00)
米3月FHFA住宅価格指数(22:00)
米5年国債入札
《決算発表》
コストコホールセール、ティファニー
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】NYダウは213ドル高、原油相場や住宅指標を好感

【NY概況】
24日のNYダウ工業株30種平均は大幅反発した。終値は前日比213ドル12セント高の1万7706ドル05セントだった。
欧州株が全面高となった流れを受けて買いが先行。原油相場が上昇したほか、好調な4月新築住宅販売件数が好感された。
4月の米新築住宅販売件数が前月から大きく増え、8年3カ月ぶりの高水準となった。市場予想も上回り、米住宅市況の改善が改めて確認された。この日発表した四半期決算が市場の期待を超えたのもあり、住宅建設大手のトール・ブラザーズが9%高で取引を終えた。
原油先物は反発して取引を終了。投資家心理の改善につながると米株式市場でも好感された。
米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げも引き続き意識されたが、この日はゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースといった業績面で恩恵を受けやすいとされる金融株の上昇も相場をけん引した。
ナスダック総合株価指数も大幅反発。終値は同95.274ポイント高の4861.056となった。時価総額の大きいマイクロソフトやグーグルの持ち株会社アルファベットの上昇が指数を押し上げた。
セクター別では全面高となり、半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスの上昇が目立った。
種子メーカーのモンサント(MON)はドイツの化学大手バイエルからの買収提案を拒否したものの、取引成立に向けて継続的に交渉する姿勢を示しており、株価は上昇している。
国際事業の再編計画を発表した飲料のコカ・コーラが堅調。クレジットカードのビザやインテル、ネットワーク機器のシスコシステムズも高い。
一方で、家電量販店のベストバイ(BBY)は軟調な業績見通しが嫌気され、下落した。靴専門の小売りチェーンのDSWは業績予想の下方修正を嫌気し急落した。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,706.05+213.12
S&P500種
2,076.06+28.02
ナスダック
4,861.056+95.274
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。6月物は前日比255円高の1万6765円で終え、同日の大阪取引所の終値を285円上回った。好調な4月の米住宅関連指標を受け、早期の米利上げ観測から円安・ドル高が進んだため買われた。米景気の改善期待で米株式相場が大きく上げたのも日本株先物の買い材料となった。この日の6月物の高値は1万6800円、安値は1万6470円。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16765 ( +285 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16780 ( +300 )
( )は大阪取引所終値比
【24日の欧州株式市場】
イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6219.26(+82.83)
24日のロンドン株式相場は大幅反発。FTSE100種総合株価指数は前日終値に比べ82.83ポイント(1.35%)高の6219.26で引けた。最新の世論調査で、欧州連合(EU)離脱のリスクが低下したとの受け止めが広がり、指数への影響が大きい金融関連株や、不動産株など内需銘柄が幅広く買われた。構成銘柄の約9割が上昇した。
ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 10057.31(+215.02)
24日のフランクフルト株式相場は大幅反発。ドイツ株式指数(DAX)の終値は前日比215.02ポイント(2.18%)高の10057.31だった。全銘柄が上昇した。
フランス・パリ株価指数
CAC40 4431.52(+106.42)