
【大引け概況】
23日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前週末比81円75銭安の1万6654円60銭で終えた。
物色意欲に欠けるなか、日経平均株価は下値を模索する展開。ただ、売り圧力も限定的であり、前場後半から下げ渋った。
21日に閉幕した主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、特に目立った成果がなかったために失望売りが出た。円相場が前週末に比べて強含んだことも市場心理の悪化につながった。下げ幅は午前に一時320円に迫った。
G7財務相・中央銀行総裁会議では財政出動について、各国がそれぞれ判断すると確認するにとどまった。積極的な財政出動の必要性では一致できず、物足りないとの見方が広がった。
為替が1ドル=109円台後半へと円高傾向に振れたことも重荷となった。もっとも前場の午前10時を過ぎたあたりから風向きが変わり、全体指数は一貫して下げ渋る展開となった。
26~27日に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控え、一部の根強い政策期待が相場を下支えした。
JPX日経インデックス400は反落し、前週末比45.52ポイント安の1万2090.65だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、4.72ポイント安の1338.68だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7092億円と、今年最低を更新した。3営業日連続で売買代金が2兆円を下回るのは、3月25~29日以来およそ2カ月ぶりだ。売買高は17億3082万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1018と全体の52%強を占めた。値上がりは773、変わらずは162銘柄だった。
個別では、円高警戒からトヨタや富士重の自動車株に売りが目立ったほか、ライオンやファストリが大幅安となった。原油安を背景に国際石開帝石や石油資源の鉱業株も下げた。値がさのファナックや京セラも安い。
enishが急落、あい ホールディングス、大陽日酸なども値を下げた。
一方で東エレクや日立国際、スクリンなど半導体製造装置株が逆行高となった。ソフトバンクや武田、KDDIも上げた。ノーリツ鋼機がストップ高に買われ、日本アジア投資、新日本科学<も急伸。タカラトミーが物色人気となり、東映、ダイビル、イーレックスなども買われた。
東証2部株価指数は3日続伸した。大引けの2部指数は、前週末比5.75ポイント高の4347.99となった。
個別銘柄ではサイオス、ぷらっとがストップ高。エスクロAJ、タカトリ、イムラ封筒、ケイアイ不、システムソフト、セブン工も買われた。
が下げた。
半面、朝日インテク、アートSHD、郷鉄工所、中央ビルト、Fastep、ヨシックスなど売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,654.60 |
-81.75 |
日経平均先物 |
16,650.00 |
-90.00 |
TOPIX |
1,338.68 |
-4.72 |
TOPIX先物 |
1,338.00 |
-5.50 |
東証2部指数 |
4,347.99 |
5.75 |
JASDAQ |
2,531.08 |
14.84 |
マザーズ |
1,119.23 |
38.41 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1730820 |
1709274 |
東証2部 |
80220 |
15635 |
【市況】ジャスダック平均株価3日続伸、トレイダーズHDがストップ高

日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前週末比14円84銭高の2531円08銭だった。23日は主力の輸出関連株が売られ日経平均株価が下落し、小型の内需関連株に資金を移す動きがみられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で474億円、売買高は8596万株だった。
個別銘柄ではトレイダーズHDがストップ高。日本ラッド、構造計画アルファクスFS、アエリアトレイダーズやドーン、プロパティAなどが買われた。
半面、アスコットやマクドナルド、シンバイオ、ミューチュアル、FVCは下落した。
【市況】マザーズ指数は3日続伸、イードなどがストップ高

東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前週末比38.41ポイント高い1119.23だった。
個別銘柄ではイード、UNITED、JMNC、アクロデア、エクストリーム、オンコリスバイオなどがストップ高。アキュセラ、いい生活、ネットイヤー、エンバイオHDも上昇した。半面、ブランジスタやアカツキ、JIGSAW、エディア、ジグソー、ハイアス&Coは売りが優勢だった。