
【前引け概況】
23日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落した。前引けは前週末比182円37銭安の1万6553円98銭だった。
前場の東京株式市場は、手掛かり材料難から売り優勢の展開になった。
21日閉幕の主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で特に成果がなかったとの見方から、失望した売りも膨らんだ。下げ幅は一時300円を超えた。
半ば予想されたとはいえ財政出動で結束するというコンセンサスは得られず、やや失望売りの様相を呈した
円相場が一時1ドル=109円台半ばと円高・ドル安が進んだのも輸出関連株への売りにつながった。
売り一巡後は下げ渋った。26~27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の結果を見極めたいなどの見方から、下値では買いが入ったようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8444億円と低調だった。売買高は8億6345万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1384と全体の7割強を占めた。値上がりは436、変わらずは131だった。
個別では、トヨタや富士重の自動車株の一角が下げたほか、ファーストリテイリング、キーエンス、ファナックや村田製も下落した。三菱UFJやみずほFGなどメガバンク株も総じてさえない値動きだった。enishが大幅安、あい ホールディングス、日本アジア投資なども値を下げた。
一方でブリヂストンが上昇するなどゴム製品株は比較的しっかりした動きだった。武田やヤフーも高い。東京エレクトロンも堅調。ラウンドワン、ブレインパッドが大幅高、ノーリツ鋼機も上昇した。東映、タカラトミーなども買われた。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落した。前引けの2部指数は、前週末比1.82ポイント安の4340.42となった。
個別銘柄では中央ビルト、セントラル総、アートSHD、朝日インテク、ヨシックスが下げた、一方、サイオス、セブン工、ケイアイ不、イムラ封筒、システムソフやエスクロAJが上げた。
【市況】ジャスダック平均 続伸、トレイダーズHDがストップ高

23日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は続伸した。午前終値は前週末比5円87銭高い2522円11銭だった。外国為替市場で円相場が底堅く、23日の東京株式市場では輸出関連株を中心に大型株が売られた。為替相場に左右されにくい新興企業株に運用資金を移す投資家もおり、株価を支えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で284億円、売買高は5317万株だった。
個別銘柄ではトレイダーズHDがストップ高。ドーン、プロパティA、IGポート、アルファクスFS、セプテーニHD、構造計画が上昇した。
半面、アスコット、ミューチュアル、アバール、FVC、マクドナルド、シンバイオは下落した。
【市況】マザーズ指数は続伸、DMPがストップ高

東証マザーズ指数も続伸した。午前終値は21.93ポイント高の1102.75だった。
個別銘柄ではDMPがストップ高。そーせいやアキュセラ、UNITED、いい生活、エクストリーム、ロゼッタ、アクロデア、ネットイヤー、が上昇した。
一方でブランジスタやアカツキ、JIGSAW、ジェネパ、アスカネットは下落した。