[10時の概況]
23日10時現在の日経平均株価は前週末比219円74銭安の1万6516円61銭で推移している。
日経平均株価は3営業日ぶりに反落して始まった。
8時50分に発表された4月の貿易収支が8235億円の黒字。市場予想を上回ったほか、3ヶ月連続の黒字となったことで、為替市場ではドル・円は109円台80銭台と円高に推移、東京市場は売り優勢となっている。
G7財務相・中央銀行総裁会議は積極的な財政出動による成長促進では結束できず、失望した売りが先行した。日経平均は最近、戻り基調が続いていたため利益確定を目的とした売りも出やすくなっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4640億円、売買高は4億7569万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は396、値下がりは1401、変わらずは143と、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回っている。
業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は鉱業で、以下、電気・ガス、保険、不動産、海運、ガラス・土石と並ぶ。
日経平均マイナス寄与度は27.06円の押し下げでファストリがトップ。以下、ファナックが11.37円、ソフトバンク が8円、京セラが6.59円と続いている。
プラス寄与度トップは東エレクで、日経平均を3.33円押し上げている。次いでコナミHD が0.98円、パイオニアが0.16円、武田が0.12円と続く。
個別では、トヨタなど自動車株、ファナックや京セラの電機株が下げ幅を拡大している。東芝テックやミネベア、アルプスも売られている。一方で武田や東エレクが堅調に推移している。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに小反落。アートSHDやラオックスが下落し、システムソフやローツェが上げた。
マザーズ指数は先週末比3%高と強い動きが目立っている。
外資系等はドコモ(9437)、明治(2269)、KDDI(9433)、日新薬(4516)、テルモ(4543)に注目。