
【前引け概況】
20日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。前引けは前日比30円99銭高の1万6677円65銭だった。
きょう前場の東京株式市場は、やや売り先行でスタートしたものの下値は固く、寄り後は下げ幅を縮小し、前引け段階で前日終値を上回っている。
市場エネルギーは引き続き乏しいものの、きょうから始まる主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を巡り、経済政策への期待から買いが入った。
ただ、前日の米国株安などは投資家心理の重荷となり、上値を追う動きは限られた。
円相場が1ドル=110円台前後で膠着し、輸出採算の改善を見込んだ買いは限定的だった。週末とあって大きく持ち高を傾ける動きも少なかった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅に反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8637億円、売買高は8億9501万株。東証1部の値上がり銘柄数は1222、値下がりは560、変わらずは163だった。
個別では、ソフトバンクグループがしっかり、自動車のトヨタのほか、日産自やマツダが上昇した。鋼材原料の鉄くずの購入価格を引き下げたため原価低減につながるとの期待から東京製鉄が買われた。堅調な業績を評価してヤマハも高かった。フルキャストホールディングス、リゾートトラストなども高い。
一方、港湾の地盤を改良する公共工事でデータの改ざんがあったと伝わった東亜建が安い。三井住友FGやブリヂストンも下げた。JT、ALSOKなども売りに押されている。ソフトブレーンが利食われ、楽天、日本精工、日本製鋼所なども値を下げた
東証2部指数は続伸した。前引けの2部指数は、前日比24.39ポイント高の4346.11となった。
個別銘柄では、エスクロAJ、アートSHD、朝日インテク、システムソフト、IJTT、ケイアイ不が上昇した。半面、タカトリ、日本KFC、ニチリン、相模ゴムが下落した。
【市況】ジャスダック平均 続伸、自動運転関連に注目

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日に比べ4円82銭高い2511円80銭だった。
下落して始まった日経平均株価が上昇に転じ、投資家心理の悪化に歯止めがかかった。新興企業向け株式市場でも買いがやや優勢になった。自動運転など個人投資家が注目する銘柄が物色された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で273億円、売買高は4626万株。
個別銘柄ではドーン、アスコット、プロパティAがストップ高。アバール、エムケイシステム、原田工業、シンバイオ、アイサンテクが上昇した。半面、違法な時間外労働をさせていたとして厚生労働省が行政指導したと伝わったエイジスが一時ストップ安。テイン、ハビックス、ラック、クルーズ、アルファクスFSが下落した。
【市況】マザーズ指数は続伸、エクストリームがストップ高

東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比8.02ポイント高い1076.10だった。
個別銘柄ではエクストリームがストップ高。メドレックは一時ストップ高と値を飛ばし、ジェネパ、カヤック、ネットイヤー、JIGSAW、グリンペプが上昇した。
一方、そーせいやブランジスタ、エディア、アークン、イグニス、Hameeが下落した。