[10時の概況]
10時時点の日経平均は前日比21円95銭高の1万6668円61銭で推移している。
米国株の下落が影響して東京市場はやや売り優勢で取引をスタート。
きょうから仙台市で始まる主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議について、一部の投資家の間では各国が財政出動で協調するとの期待が広がっているといい、買いが優勢になった。ただ、引き続き前日の米株安が重荷となり、上値を追う動きは限られている。
日経平均は前日終値水準でのもみ合いとなっている。
先物、オプション市場も商いが少なく海外投資家は静観している様子。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は前日終値近辺での小動きが続く。外国為替市場で円相場が1ドル=110円近辺で膠着しており、企業の輸出採算の改善を見込んだ買いは続いていない。
東証1部の売買代金は概算で5106億円、売買高は5億6654万株。東証1部の値上がり銘柄数は1126、値下がりは610、変わらずは203だった。
業種別では33業種中18業種が値上がり。1位は繊維で、以下、情報・通信、不動産、石油・石炭と続く。値下がり上位にはゴム製品、空運、海運が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を8.12円押し上げている。次いで東エレクが7.22円、ヤマハが5.30円、NTTデータが4.31円と続く。
マイナス寄与度は8.04円の押し下げでファナックがトップ。以下、JTが4.28円、日東電が3.92円、ブリヂストンが3.26円と続いている。
個別では、トヨタや日産自が上げ、ソニーやTDK、東エレクが上昇した。一方、三井住友FGや三菱UFJは下げている。港湾の地盤を改良する工事でもデータを改ざんし、計画通りに工事が完了したと報告していたと伝わった東亜建が大幅安。
東証2部株価指数は続伸している。エスクロAJ、アートSHD、Jトラストが上げ、セントラル総、タカトリが下落した。
また、乱高下しているマザーズ指数は前日終値水準でのもみ合いになっている。
225先物はSBI・バークレイズ・ソジェン・モルスタが買い越し。
GS・三菱・パリバ・ドイツ・アムロ・みずほが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・三菱・メリル・SBIが買い越し。
ドイツ・みずほ・JP・クレディ・ソジェン・モルスタが売り越し。