[10時の概況]
10時時点の日経平均は前日比86円24銭高の1万6730円93銭で推移している。
米6月利上げ機運が高まったことでドル・円は110円台を回復。為替の追い風を材料に買い優勢で取引を開始していたが、やや伸び悩んでいる。
短期的に買いが一巡したとみて利益確定売りが優勢になった。
なお、昨日急落したマザーズ指数は前日比1.6%高と反発。
日経平均は上値が重い。チャート分析上の節目となる25日と75日移動平均が1万6600円台で収束しており、膠着感が強まりやすい。市場では「4月高値と5月安値の半値水準となる1万6800円近くで、前週後半から利益確定売りが出やすくなっている」との指摘があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を縮小させている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5460億円、売買高は6億382万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1137と、全体の約58%を占めた。値下がりは647、変わらずは160銘柄だった。
業種別では33業種中、20業種前後が高い。値上がり上位に保険、証券、銀行、海運、ゴム製品、その他金融など。半面、値下がりでは鉱業、石油、水産、金属製品、鉄鋼など。
日経平均プラス寄与度トップはファナックで、日経平均を9.02円押し上げている。次いでファストリが8.43円、TDKが5.88円、東エレクが5.49円と続く。
マイナス寄与度は4.47円の押し下げでKDDIがトップ。以下、電通が2.35円、塩野義が2.31円、アステラスが1.96円と続いている。
個別では、パナソニックと第一生命は上げ幅を拡大。エーザイと花王も一段高。メガバンクの三菱UFJと三井住友FGの日中の高値圏で推移している。
ネクステージが急反発している。18日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。
一方、富士重は伸び悩み、伊藤忠は一時下げに転じた。原油安を背景に資源開発の国際石開帝石と石油元売りのJXは下げ幅を広げた。住友鉱と東レは下値を模索している。
東証2部株価指数は反発している。象印と朝日インテクが上げ、ハイレックスと相模ゴが下げた。
マザーズのブランジスタが引続き売り優勢となっている。
225先物はHSBC・モルスタ・GS・メリル・JPが買い越し。
ドイツ・ソジェン・野村・アムロ・三菱・SBIが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・大和が買い越し。
アムロ・野村・GS・メリル・JPが売り越し。
外資系等はDTS(9682)、名鉄(9048)、日進粉(9048)、日本CMK(6958)、青山(8219)、サンフロンティア(8934)に注目。