
【大引け概況】
17日の日経平均株価は続伸した。前日比186円40銭高の1万6652円80銭ときょうの高値圏で取引を終えた。
前日の米国株市場が高かったことやWTI原油先物価格の急反発を受けリスク回避姿勢が後退、外国為替市場では1ドル=109円近辺で円安含みに推移したこともあって、広範囲に物色の矛先が向いた。
米国株高や円安を受けて市場心理が改善した。商品市況の改善や政策期待も支えに、個別の材料株を物色する動きが続いた。
輸出企業の採算が悪化するとの懸念も薄らいだ。外部環境の改善を受け、自動車など輸出関連株を中心に幅広く買いが入った。
日経平均は伸び悩む場面もあった。18日朝発表の1~3月期国内総生産(GDP)速報値を見極めたいとの気分が広がり、様子見姿勢が強まった。しかし指標が悪化すれば政策期待が高まるとの見方も根強いなか、先物主導で取引終了にかけて再び買われる展開となった。
JPX日経インデックス400は続伸して前日比124.68ポイント高の1万2086.52、東証株価指数(TOPIX)も続伸し、14.20ポイント高の1335.85だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8988億円と、前日に続いて2兆円に届かなかった。売買高は17億8445万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1505と全体の77%強を占めた。値下がりは350、変わらずは95銘柄だった。
個別では、原油高を受けて国際石開帝石や石油資源が上昇した。鉄鋼株の新日鉄住金やJFE、海運株の商船三井や川崎汽も上げた。
三菱UFJは自社株買いを好感した買いが入った。トヨタや日産自、値がさ株のソフトバンクグループ、ファストリやファナックも高い。小野薬品工業、塩野義製薬も買いが先行している。エー・アンド・デイ、gumiがストップ高に買われ、東映も大幅高となった。
一方でKDDIやNTTが下げた。セブン銀やソニーFHが大幅安となった。前日ストップ安のネクシィーズグループも下値模索が続いた。テンプホールディングス、レンゴー、東洋ゴム工業なども安い
東証2部株価指数は3営業日ぶりに小反落した。大引けの2部指数は、前日比3.32ポイント安の4336.96となった。
個別銘柄ではぷらっと、RVH、ダイヤモンド電機、帝国ホテルが下げた。一方、セントラル総がストップ高。アートSHD、マルコ、日インター、NVC、フォーシーズが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,652.80 |
186.40 |
日経平均先物 |
16,700.00 |
180.00 |
TOPIX |
1,335.85 |
14.20 |
TOPIX先物 |
1,340.50 |
14.50 |
東証2部指数 |
4,336.96 |
-3.32 |
JASDAQ |
2,514.88 |
6.95 |
マザーズ |
1,140.04 |
14.67 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1784450 |
1898880 |
東証2部 |
75030 |
19754 |
【市況】ジャスダック平均株価は反発、チエルがストップ高

日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに小幅反発した。終値は前日比6円95銭高い2514円88銭だった。
16日に急落し新興市場の投資家心理を冷やした東証マザーズの時価総額首位のそーせいが反発したことで、投資家心理の悪化に歯止めがかかった。日経ジャスダック平均とマザース指数はともに寄り付きの値を上回った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で519億円、売買高は8027万株だった。個別銘柄ではチエル、テインがストップ高。FVC、イリソ電子、構造計画、大崎エンジ、東テク、トレイダーズHDが上昇した。半面、アスコットが一時ストップ安。セプテニHD、アイサンテク、アルファクスFS、グリムス、ARM、システム ディは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は反発、ロゼッタなどがストップ高

東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比14.67ポイント高い1140.04だった。個別銘柄ではロゼッタ、DMP、アカツキ、大泉製、アライドアーキ、MDVなどがストップ高。そーせい、カヤック、エディアが上昇した。
一方でALBERT、中村超硬、ブランジスタがストップ安。ジグソーが大幅続落、UBIC、メドピア、クロスマーケ、グリンペプも下げた。