
【前引け概況】
17日前場の日経平均株価は続伸した。前引けは前日比148円71銭高の1万6615円11銭だった。
前日の米国株高や原油市況高に加え、円安含みで推移するドル円相場を横目にリスク回避ムードが後退、日経平均は高く始まった寄り後は目先筋の利益確定売りに上げ幅を縮小した。
1万6600円台は戻り待ちの売り圧力も強い。ただ、全般緩んだ場面では政策期待などを背景に買いが入り、前場後半に日経平均は再び締まり、1万6600円近辺で売り物をこなした。
米主要7カ国(G7)財務相/中央銀行総裁会議や主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控え政策に期待した買いも入ったようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8442億円、売買高は8億6102万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1406と全体の72%を占めた。値下がりは410、変わらずは134だった。
個別ではソフトバンクグループが堅調、値がさ株のファストリやファナックもしっかりだった。ペプチドリームも上昇。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも買い優勢。商品市況の改善を受けて新日鉄住金やJFEの鉄鋼株の一角が買われた。国際石開帝石や石油資源の鉱業株も上昇した。商船三井や川崎汽の海運株も高い。
一方でNTTが下落したほか、大東建や洋ゴムも下げた。ソニーFHやセブン銀も安い。
ネクシィーズグループなどの下げが目立つ。日本製鋼所が急落した。
東証2部株価指数は3日続伸。 前引けの2部指数は、前日比1.89ポイント高の4342.17となった。
個別銘柄ではセントラル総がストップ高。日インター、スリープロ、昭和化、NVC、アートSHDが買われた。半面、ぷらっとアイレップ、ダイヤモンド電機、アップルインターが下げた。
【市況】ジャスダック平均小幅反発、チエルが一時ストップ高

日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比7円92銭高い2515円85銭となった。
16日に3カ月ぶりの下落率を記録したマザーズ指数が反発したことで、新興市場全体の市場心理の悪化に一定の歯止めがかかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で299億円、売買高は4958万株。
個別銘柄ではチエルが一時ストップ高。構造計画、大崎エンジ、東テク、五洋インテ、FVC、イリソ電子が上昇した。
半面、アスコットや日本ライフL、シノケンG、アルファクスFS、グリムス、ARM、セキュアヴェイルは下落した。
【市況】マザーズ指数は反落、アカツキがストップ高

東証マザーズ指数は反発した。
前引けは前日比26.85ポイント高い1152.22だった。
個別銘柄ではアカツキ、大泉製がストップ高。16日に急落したそーせいが7%高、ロゼッタ、インベスターズC、アライドアーキ、カヤックが上昇した。一方で、中村超硬がストップ安。ブランジスタは制限値幅の下限(ストップ安)まで下落、UBIC、メドピア、クロスマーケ、グリンペプも下げた。