【オープニングコメント】
17日の東京株式市場は、堅調展開か。朝方は、米国株高や為替の円安を受け、買いが先行するとみられる。
日経平均株価予想レンジは、1万6400円-1万6800円を想定する。
全般的にはあすの1-3月期GDP発表を前に様子見姿勢が強まりそうで、高く寄った後、小動きが続くと予想する。
ただ、16日時点で、日経平均の25日線が1万6559円、同75日線が1万6616円で推移していることから、両線付近では戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となる可能性もありそう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り910万株、買い900万株で、差し引き10万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、通信、不動産、銀行、薬品、機械、電子機器、小売など。買いセクターに、薬品、化学、銀行、機械、情報通信、電機、サービス、REITなど。
【注目の好材料銘柄】
■省電舎 <1711>
収益性の改善や財務体質の強化に伴い、16年3月期に「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消。
■日本インター <6974>
8月1日付で京セラ <6971> が同社を吸収合併。同社株1株に対して京セラ株0.032株を割り当てる。
■インベスターズクラウド <1435>
6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■大泉製 <6618>
今期経常は4.8倍増で5期ぶり最高益更新へ。
【予定】
17日(火)
【国内】
5年国債入札
《決算発表》
アイコム、ナガホリ、昭和化、フジプレアム、ムサシ、グロバルRE、シャクリーGG
【海外】
英4月消費者物価(17:30)
ユーロ圏5月貿易収支(18:00)
米4月建設許可件数・住宅着工件数(21:30)
米4月消費者物価(21:30)
米4月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
《決算発表
ホーム・デポ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】NYダウ急反発 175ドル高 エネルギーやハイテク銘柄に買い

【NY概況】
16日のNYダウ平均は前週末比175ドル39セント高の1万7710ドル71セントで終えた。
ゴールドマンサックスが原油相場の見通しを引き上げ、原油相場が約半年ぶりの高値となったことで買いが先行した。
期近の6月物はほぼ半年ぶりの高値を更新した。エネルギー企業の業績落ち込みや破綻に歯止めがかかるとの見方から市場心理好転につながり、素材関連株だけでなく幅広い銘柄が買われた。
このところ株価低迷が鮮明だったアップルが買われたことも相場を押し上げた。
アップルは3.7%上げ、ダウ平均で上昇率が最大だった。
米証券当局への四半期報告で、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが1~3月期に初めてアップル株を10億ドル強(約1160億円)取得したのが明らかになった。
業績の先行き不透明感などから約2年ぶりの安値圏に下げていたこともあり、割安感が意識されてアップルに買い戻しが膨らんだ。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、同57.783ポイント高の4775.459で終えた。
セクター別ではメディアを除いて全面高となり、テクノロジー・ハード・機器やエネルギーの上昇が目立った。
メディアのトリビューン・パブリッシング(TPUB)はニュース・情報会社のガネット(GCI)が買収価格を引き上げ、大幅上昇。
医薬品のファイザー(PFE)はバイオ医薬品のアナコールと52億ドルで買収合意し、買われた。アナコールも急騰。
ダウ平均では化学のデュポンや小売りのウォルマート・ストアーズ、ホーム・デポなどが高い。
一方、保険のトラベラーズやスポーツ衣料のナイキ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが小幅安だった。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,710.71 +175.39
S&P500種
2,066.66 +20.05
ナスダック
4,775.459 +57.783
4,737.334 -23.354
【シカゴ日本株先物概況】
16日の日経平均先物は反発した。6月物は前週末比220円高の1万6610円で取引を終え、16日の大取終値を90円上回った。
外国為替市場で円が売られたうえ、原油の急反発を手がかりに投資家心理が改善して米株とともに買われた。
16日の6月物高値は1万6675円、安値は1万6280円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16610 ( +90 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16635 ( +115 )
( )は大阪取引所終値比
【16日の欧州株式市場】
イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6151.40(+12.90)
16日のロンドン株式相場は続伸。FTSE100種総合株価指数は前週末終値に比べ12.90ポイント高の6151.40で引けた。構成銘柄の約6割が上がるなか、石油株と鉱業株の上げが指数上昇に大きく影響した。
フランス・パリ株価指数
CAC40 4312.28(-7.71)
ドイツ・フランクフルト株価指数
休場