05月16日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
16日の東京株式市場は、もみ合いのなか個別銘柄物色が中心になりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万6300円-1万6600円を想定する。
先週末の200円超の下げに対する自律反発も意識される。
16年3月期決算発表がピークを越え、手掛かり難から方向感が出づらい状況になることが想定される。一方で、個別に好業績を予想する銘柄への物色は続きそうだ。
今週(16~20日)の日経平均株価は反発の勢いが弱まり、上値が重くなりそうだ。
市場では先週の高値水準である1万6800円台を当面の上値とみる声がある。企業決算の発表がピークを過ぎ、材料が乏しくなる。国内の景気指標の内容次第では、経済対策など政府の動きを巡る思惑に基づく売買が増えそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1060万株、買い790万株で、差し引き270万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、銀行、ゴム、鉄鋼、自動車など。買いセクターに、小売、通信、陸運、建設、自動車、その他製品、不動産など」(外資系証券)という。
【注目の好材料銘柄】
■ひらまつ <2764>
従来実施の優待に加え、創業35周年記念株主優待を実施する。500株未満保有の株主に対し、10000円ごとに1000円分として利用できる優待券1枚、500株以上保有で5枚を贈呈する。
■フージャースホールディングス <3284>
今期経常は78%増益、10円増配へ。中期経営計画を20日に発表する。これまで中計を公表していなかったが、成長を目指す体制が整ったことから、収益目標を発表する。
■RVH <6786>
今期経常は40%増で3期連続最高益更新へ。
■報国鉄 <5542>
今期最高益予想を65%増益に10%上乗せ。
■セレス <3696>
1-3月期(1Q)経常は52%増益で着地。
■メドピア <6095>
遠隔医療サービスを展開するMediplat社を株式交換で完全子会社化する。
■りたりこ <6187>
今期経常は21%増で4期連続最高益更新へ。
■フェニックスバイオ <6190>
東洋合成 <4970> [JQ]が販売を開始する新鮮ヒト肝細胞培養プレートに対し、ヒト肝細胞を供給する。
【予定】
16日
【国内】
4月国内企業物価指数(8:50)
4月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
三菱UFJ、電通、JRE、大正薬HD、ソニーFH、あおぞら、メディパル、三菱Uリース、第一興商、日製鋼、森永乳、サンゲツ、パーカライ、積ハSIレジ、住友ベ、大気社、南都銀、フジッコ、ジャストシステ、UBIC、船井電機、日トムソン、新光商、小野建、葉ガス、シダックスなど
【海外】
米5月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米5月NAHB住宅市場指数(23:00)
休場:ドイツ、スイス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
▽14日の米ダウ平均、反落し185ドル安 小売決算を嫌気
▽14日のNY円、1ドル=108円55~65銭で終了 14日東京市場終値比20銭程度の円高・ドル安
シカゴ日経平均先物は反落した。6月物は前日比245円安の1万6390円で引けた。13日の大取終値を50円上回った。円相場の反発に加え原油安を背景に米株が下げ、相場を下押した。4月の米小売売上高は予想を上回る伸びを示したが、買い圧力は限られた。この日の6月物安値は1万6310円、高値は1万6815円。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16390 ( +50 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16415 ( +75 )
( )は大阪取引所終値比