05月12日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
12日の日経平均株価は4日続伸した。前日比67円33銭高の1万6646円34銭で終えた。
前日の米国株市場でNYダウが前の日の上げ幅を帳消しにする下落をみせたことや、外国為替市場で1ドル=108円台前半の推移と円高傾向にあったことで、朝方は目先リスク回避の売りに押された。
しかし、為替が取引時間中に108円後半へ漸次円安方向に押し戻される展開となり、これが株式市場にとっては望外の追い風となった。円相場が対ドルで下げに転じ、後場は輸出関連株に買い戻しが増えた。
11日に今期の大幅減益見通しを発表したトヨタ自動車が朝方ウリ気配で始まったが下げ渋ったことも投資家心理にプラスに働いた。また、日産自が資本支援に乗り出すと伝わった三菱自には買いが殺到した、ストップ高カイ気配のままで大引け比例配分となった。
主要企業の2016年3月期決算発表がヤマ場を迎える中、株主配分や設備投資に積極的な銘柄を物色する動きも目立った。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比27.79ポイント高の1万2087.30だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、2.97ポイント高の1337.27で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1713億円だった。売買高は20億6771万株といずれも低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は898と全体の46%を占めた。値下がりは925、変わらずは128銘柄だった。
個別では、今期大幅減益見通しのトヨタは大商いのなか軟調だったが、下げ幅は小幅にとどまった。ソニーやディー・エヌ・エーが上昇した。三菱UFJやみずほFGも上げた。前日に16年3月期純利益が過去最高だったと発表した明治HD、12日に前期決算と自社株買いを発表した富士重は急伸した。
ネクシィーズグループがストップ高、ベルーナ、ブイ・テクノロジーも買われた。
一方、ソフトバンクやNTTが下落した。カシオや小野薬も売られた。前日に16年1~3月期の純利益が前年同期比21%減と発表したブリヂストンが安い。第一三共、ヨロズ、田淵電機、ウシオ電機なども下落した。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比7.24ポイント安の4319.29となった。
個別銘柄ではキョウデン、安川情報、トレックスセミ、ラオックスやマーチャントが下げた。一方、タカトリがストップ高。アートSHDやぷらっと、NJK、カーチスHD、大同信号、テクノアソシエが買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,646.34 |
67.33 |
日経平均先物 |
16,710.00 |
130.00 |
TOPIX |
1,337.27 |
2.97 |
TOPIX先物 |
1,342.50 |
10.00 |
東証2部指数 |
4,319.29 |
-7.24 |
JASDAQ |
2,525.54 |
3.68 |
マザーズ |
1,198.42 |
-26.98 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2067710 |
2171329 |
東証2部 |
69330 |
21717 |
【市況】ジャスダック平均株価5日続伸、ハビックスがストップ高

日経ジャスダック平均株価は小幅に5日続伸した。終値は前日比3円68銭高い2525円54銭と、1月13日以来約4カ月ぶりの高い水準となった。
新興市場銘柄に短期的な値幅取りを狙った資金が流入した。IT(情報技術)関連のほか、最近人気化している材料株の一角が買われ、指数を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で566億円、売買高は9509万株だった。個別銘柄ではアスコット、アルファクスFS、ハビックス、エイジス、大崎エンジがストップ高。子会社株の一部売却益を計上し、今期業績を上方修正したBBタワーが上昇した。テノックス、ブロッコリー、HABA、FVCやドーンが急伸した。半面、チエルがストップ安。今期業績を下方修正したサン電子も売られた。ネクストジェン、神田通機、日本サード、ヤマウも下げた。
【市況】東証マザーズ指数は反落、フィットがストップ安

東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比26.98ポイント安い1198.42だった。
個別銘柄ではフィットがストップ安。そーせい、ミクシィ、アクセルM、DMP、アライドアーキ、Hameeも売られた。一方でソケッツ、アークン、フリークアウト、ブランジスタ、マルマエがストップ高。ロゼッタ、リアルコム、マイネット、エボラブルアジアも高い。