05月12日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
12日前場の日経平均株価は4日ぶりに反落した。前日比68円20銭安の1万6510円81銭で終えた。
朝方に1万6300円台まで水準を切り下げたが、その後は押し目買いが入り下値に対する底堅さを発揮し、前引け段階では1万6500円台まで戻して着地した。
前日の米株安をきっかけに利益確定売りに押された。外国為替市場で円高傾向に振れていることから目先リスクを回避する売りが優勢となった。
11日に今期の大幅な減益見通しを発表したトヨタは3%安だった。半面、日産自が資本支援に乗り出すと伝わった三菱自には買いが殺到。値幅制限の上限まで気配を切り上げたが前場は取引が成立しなかった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆383億円だった。売買高は10億336万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1249と全体の64%を占めた。値上がりは576、変わらずは123銘柄だった。
個別では、トヨタが下値模索となっているが、下げ幅は限定的なものにとどまり売買代金断トツで市場の注目度の高さを反映した。主力のソフトバンクやファナックが下落した。マツダやホンダが下げた。カシオ、ブリヂストン、小野薬も売られた。日産自は続落した。
ネクストが大幅安、ルネサスエレクトロニクス、スカパーJSATホールディングス、ワコムなども売られた。
一方、ソニーや村田製が上昇した。16年3月期の純利益が過去最高だったと発表した明治HDが商いを膨らませて大幅高。三菱商や国際石開帝石は高い。UACJ、ネクシィーズグループ、ブイ・テクノロジーも値を飛ばした。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落した。前引けの2部指数は、前日比12.65ポイント安の4313.88となった。
個別銘柄では、ラオックスやアイレップ、キョウデン、安川情報、IJTT、マルコが下げた。半面、タカトリがストップ高。ぷらっと、マーチャント、NJK、大同信号、カーチスHD、三浦印が上げた。
【市況】日経ジャスダック平均は小反落、ネクストジェンなどが売られる

日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。前引けは前日に比べ78銭安い2521円08銭だった。前日の米国株安やトヨタなどの今期減益見通しを受けて投資家の心理が悪化し、新興市場の銘柄にも利益確定の売りが出やすかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で274億円、売買高は5194万株だ。個別銘柄ではネクストジェン、神田通機、チエル、セリアが下落した半面、アルファクスFSがストップ高。ドーン、ブロッコリー、エイジス、HABA、UEXなど買われた。前日に1~3月期の7四半期ぶりの営業黒字化を発表したマクドナルドも上昇した。
【市況】マザーズ指数は反落、主力のそーせいが下げに転じ

東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比15.27ポイント安い1210.13だった。
朝方は一時上昇したが、主力のそーせいが下げに転じたため、指数も下げに転じた。ミクシィ、アクセルM、DMP、Hamee、パートナーAも安い。
半面、ソケッツ、アークンがストップ高。フリークアウト、データセク、ブランジスタ、マルマエは上昇した。