05月11日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
11日の日経平均株価は小幅ながら3日続伸し、前日比13円82銭高の1万6579円01銭で終えた。
前日の欧米株市場が総じて高かったことや、1ドル=109円台前半の推移と円安が進んだことで、朝方は広範囲にリスクを取る動きが優勢、日経平均は一時1万6800円台まで上値を伸ばす場面があった。
ただし、日経平均が直近高値と安値の半値戻しにあたる1万6794円を上回ったことで、達成感が広がった。戻り待ちや持ち高調整目的の売りが優勢になり、日経平均の上値は重くなった。
取引終了にかけて円相場が上げ幅を広げると、日経平均は28円安の1万6536円まで水準を切り下げる場面があった。前日に16年3月期決算を発表したソフトバンクと前期の営業利益が従来予想を上回ったと伝わったKDDIが買われ、2銘柄で日経平均を約30円押し上げた。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落し、前日比10.38ポイント安の1万2059.51で終えた。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落した。
業種別TOPIXは33業種中14業種が上昇した。「機械」や「情報・通信業」が上昇した。半面、「その他金融業」や「石油石炭製品」などの下げが目立った。
東証1部の売買代金は2兆1875億円、売買高は21億2864万株だった。値上がり銘柄は899と値下がり銘柄の925を下回った。変わらずは127だった。
個別では、決算発表を受けソフトバンクグループが商いを伴い堅調、ソニーや村田製、クボタが買われた。スズキや三菱自も上げ、日電産、ダイキン、塩野義、キリンHDも高い。イーブックイニシアティブジャパン、ネオスはストップ高となり、渋谷工業も値を飛ばした。インプレスホールディングスが活況高を演じたほか、住友重機械工業も買われた。
半面、朝高で始まった三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクが下げた。トヨタやホンダ、日産自も取引終了にかけて下落に転じた。業績予想が市場の期待に届かなかった武田が安く小野薬も下げた。
日東電工が利食われたほか、味の素も軟調。日本商業開発、ジャムコはいずれも一時値幅制限いっぱいまで売られた。岩崎電気、日本マイクロニクスなどの下げも目立つ。
東証2部株価指数は横ばい圏ながら4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比0.02ポイント高の4326.53となった。
個別銘柄では、ぷらっと、NJKがストップ高。安川情報、ラオックス、郷鉄工所、カネミツ、西菱電機、IJTT、マーチャントが上げた。半面、象印、システムソフ、RVH、岡県運送、一蔵、システムソフト、アジア航測が下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,579.01 |
13.82 |
日経平均先物 |
16,580.00 |
0.00 |
TOPIX |
1,334.30 |
-0.60 |
TOPIX先物 |
1,332.50 |
-4.50 |
東証2部指数 |
4,326.53 |
0.02 |
JASDAQ |
2,521.86 |
12.16 |
マザーズ |
1,225.40 |
28.8 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2128640 |
2187518 |
東証2部 |
75030 |
16432 |
【市況】ジャスダック平均株価4日続伸。

日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比12円16銭高い2521円86銭だった。円相場が対ドルで上げに転じ、日経平均株価も伸び悩んだため、ジャスダック平均の上値も重くなった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で449億円、売買高は1億1807万株だった。
個別銘柄ではドーン、アスコット、アルファクスFS、エイジスがストップ高。santec、ネクストジェン、日本ラッド、セキュアヴェイル、チエルやセプテニHDが上昇した。半面、シンバイオやDIT、Eストアー、和井田、守谷商会、データアプリは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は反発。年初来高値を上回る場面も

東証マザーズ指数は反発し、終値は前日比28.80ポイント高い1225.40だった。
マザーズ市場の時価総額が大きい銘柄は軒並み高となった。東証マザーズ指数は4月21日に付けた年初来高値(1226.42)を上回る場面もあった。
個別銘柄では、アクトコール、エナリス、アライドアーキがストップ高。そーせい、ミクシィ、アスカネット、アイビーシー、データセクション、みんなのWEDが上昇した。一方でロックオンやジグソー、インベスC、エンカレッジ、データHR、MRT、ハウスドゥは下落した。