05月11日 相場概況(寄り付き後)
[10時の概況]
11日前場中ごろの日経平均株価はじり高となっている。
日経平均は10時過ぎに249円高の1万6814円まで上げ幅を広げる場面があった。円相場が1ドル=109円台前半と4月28日以来ほぼ2週ぶりの円安・ドル高水準で推移しているのを受けた輸出関連株への買いが続き、株価指数先物への買いを受け値がさ株に裁定取引に伴う買いが入り、引き続き相場を押し上げている。
半面、直近高値から安値までの半値戻しにあたる1万6794円を上回ったことで達成感もみられており、高値圏では利益確定目的の売りが上値を抑えている。
前日の米シカゴ市場の日経平均先物6月物(円建て)の清算値が大阪取引所の日中取引の清算値を200円上回ったことを受けて先物に買いが膨らみ、ソフトバンクやファストリなど日経平均の値動きに与える影響が大きい値がさ株に裁定取引に絡んだ買いが入り指数を押し上げた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6058億円、売買高は6億1984万株。値上がり銘柄数は1367と全体の7割を超えている。値下がりは453、変わらずは122。
業種別では33業種中28業種が値上がり。1位は機械で、以下、海運、情報・通信、電気機器と続く。値下がり上位には医薬品、その他金融、水産・農林が並んでいる。
JPX日経インデックス400は1万2200台前半を中心に推移している。東証株価指数(TOPIX)も大幅に続伸している。
日経平均プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を31.30円押し上げている。次いでファストリが22.55円、KDDIが18.36円、ファナックが10.98円、東エレクが10.94円と続く。
マイナス寄与度は10.98円の押し下げでテルモがトップ。以下、武田が8.43円、NTTデータが4.71円、日東電が2.9円と続いている。
個別では、トヨタやホンダ、マツダ、スズキなど主力の自動車株が高い。三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクにも買いが優勢になっている。前日に初の最終赤字となる2016年3月期決算を発表した三井物や三菱商も買われている。村田製やソニー、TDKも買われている。半面、前日に17年3月期の連結純利益が10%増える見通しを示した武田が安く、オリックスやテルモも売られている。前日に日経平均を押し上げた日東電も安い。
東証2部株価指数も続伸。ぷらっと、郷鉄工、IJTTが高い。半面、システムソフ、RVH、象印が安い。
225先物はGS・みずほ・日興・SBI・クレディが買い越し。
ソジェン・JP・アムロ・シティ・三菱・モルスタが売り越し。
TOPIX先物は日興・SBI・パリバ・三菱が買い越し。
メリル・アムロ・モルスタ・クレディ・みずほが売り越し。