05月10日 相場概況(寄り付き後)
[10時の概況]
日経平均株価は前日比71円76銭高の1万6287円79銭で推移している。
外国為替市場で円相場が1ドル=108円台半ばと、円安・ドル高方向に一段と振れており、輸出採算の悪化懸念の後退を手掛かりにした買いが継続している。
市場では個別の選別物色が目立ち、好材料が出た銘柄が堅調だ。痛みなく皮膚から投薬できる新技術の治験を始めると伝わった日東電、13年ぶりに前期純利益が最高益になると前日に発表したライオンに買いが集まっている。
ただ、朝方の買い一巡後は前日終値近辺まで伸び悩む場面もあった。主要企業の決算内容を見極めたいとの雰囲気が一段の上値を抑えている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も高い。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5975億円、売買高は6億3155万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1278と、全体の約66%を占めた。値下がりは530、変わらずは141銘柄だった。
業種別では33業種中23業種が値上がり。1位はガラス・土石で、以下、その他金融、ゴム製品、空運と続く。値下がり上位には鉱業、石油・石炭、鉄鋼が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を10.12円押し上げている。次いで日東電が9.18円、ソフトバンクが6.82円、日ハムが4.94円と続く。
マイナス寄与度は8.43円の押し下げでファストリがトップ。以下、ファナックが4.9円、TDKが4.71円、日立建機が2.94円と続いている。
個別では、JALとANAHDは上げ幅を拡大。ユニチャームといすゞも一段高し、NTTドコモと味の素は日中の高値圏で推移している。一方、富士通は下げ幅を広げた。村田製とファナックが小安い。
東証2部株価指数は続伸している。ワールドHDと日本エスコンが上げ、アートSHDとシステムソフが下げた。