05月02日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
2日午前の日経平均株価は大幅に続落した。午前の終値は東京市場が連休前の4月28日に比べ604円03銭安の1万6062円02銭だった。
リスク回避ムードが強まり続急落。
円相場が1ドル=106円台半ばと円高進行が加速したことなどを背景に主力株中心に広範囲に売りがかさんだ。
日経平均は朝方に1万6000円大台を4月12日以来割り込んだが、その後は値ごろ感からの押し目買いも入って下げ渋り、前引け段階では大台をキープして着地している。
ただ、戻り足も限定的で下値形成場面を積極的に買い向かう動きもみられない。自動車や電機機器セクターなど輸出依存比率の高い業種への売りが目立っている。
裁定取引の買い持ち高を解消する目的の売りがファストリやTDK、ファナックなどに膨らんだ。
JPX日経インデックス400も続落し前営業日比442.22ポイント安い1万1682.46で終えた。
東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落した。業種別TOPIXは全33業種が下落した。「電気機器」や「輸送用機器」、「ガラス土石製品」が5%超下落し、「ゴム製品」や「証券商品先物」など12業種の下落率が4%を超えた。
前引けの東証1部の売買代金は1兆3900億円、売買高は13億6935万株、東証1部の値下がり銘柄数は1813と9割を超えた。値上がりは107、変わらずは30だった。
個別では、三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなどメガバンクが商いを伴って下げ、ファーストリテイリング、キーエンス、村田製やソニー、キヤノンにも売りが膨らんだ。JTや小野薬、花王も安い。トプコンストップ安に売られ、日本電気硝子、フォスター電機の下げなどもきつい。半面、三菱自が逆行高。NTTドコモやNTTが買われ、日東電やキリンHD、ネクシィーズグループも高い。
東証2部株価指数も続落した。前引けの2部指数は、前週末比44.43ポイント安の4248.29となった。
個別銘柄では、SFJ、三住道路、三社電機製作所、ラオックス、朝日インテク、象印が下げた。半面、コマニー、キーウェア、タカトリ、システムソフ、アートSHD、RVHが上げた。
【市況】ジャスダック平均株価は続落 投資心理悪化
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前週4月28日終値比14円82銭安の2443円38銭だった。連休明けの東京外国為替市場でも円相場が対ドルで高止まりし、日経平均株価は大幅に続落している。投資心理の悪化を映し、新興市場でも主力株を中心に売りが波及した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で246億円、売買高は5651万株だった。ガーラ、Dガレージ、野村マイクロ、サン電子、イリソ電子、ARMが下落した。一方、チエルはストップ高。パスポート、ぱど、EAJ、トリケミカル、FVCやドーンが上昇した。まで上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は続落

東証マザーズ指数は続落した。前引けは前の営業日比5.93ポイント安い1125.63だった。個別銘柄では、ジグソーやモルフォが下落した。サイバダインやインベスCも下げた。前週28日に16年1~3月期の減益決算を発表したAimingの下げが目立った。半面、オンコリスバイオがストップ高。そーせいやグリンペプは上昇した。ブランジスタやりたりこ、ジェネパ、GMOリサーチ、CRIミドル、Hamee、データHRも上げた。