05月02日 相場概況(寄り付き後)
[10時の概況]
日経平均株価は前営業日比620円75銭安の1万6045円30銭の安値圏でもみ合いとなっている。
外国為替市場で円が1ドル=106円台前半と、円高・ドル安が急速に進行していることを嫌気して、自動車、電機、機械など輸出関連の主力銘柄を中心に、全面安商状となっている。
さらに、株価指数先物への売りを受けた値がさ株への裁定取引解消に伴う売りが引き続き相場を押し下げている。
半面、1万6000円の心理的な節目を下回る場面では、売り方の買い戻しも見られるといい、一方的に下値を探る展開にはなっていない。
日経平均は朝方に690円安の1万5975円と取引時間中で4月12日以来ほぼ3週ぶりに心理的な節目の1万6000円を下回ってからはやや下げ渋っている。大型連休の谷間とあって市場参加者が限られるうえ、6日には5月の米雇用統計の発表を控え「売り買いとも新規の持ち高を構築しにくい」との指摘があった。
JPX日経インデックス400は1万1600台後半を中心に推移している。東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落している。
業種別TOPIXでは全33業種が下落し、「ガラス土石製品」と「電気機器」の下落率5%を超え、「輸送用機器」や「鉱業」も大幅安となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で9106億円、売買高は9億3745万株。値下がり銘柄数は1845と全体の約95%にのぼっている。値上がりは85、変わらずは20。
日経平均構成銘柄の値上がりは7銘柄にとどまり、218銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリで、日経平均を45.5円押し下げ。以下、TDK が23.53円、ソフトバンクが20.59円、ファナックが19.22円の押し下げと続く。
プラス寄与トップは日東電で、日経平均を14.20円押し上げ。キリンHDが4.16円、NTTドコモが0.40円、中部電が0.11円で続いている。
トヨタやホンダなど主力の自動車株が安い。三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクにも売りが優勢になっている。村田製やソニー、TDKも大幅に下げている。半面、三菱自が高く、NTTドコモやNTT、キリンなど内需株の一角も買われている。
東証2部株価指数も続落。ラオックス、朝日インテク、象印が安い。半面、システムソフ、アートSHD、タカトリが高い。
225先物はアムロ・HSBC・UBS・ドイツ・GMO・バークレイズ・ニューエッジが買い越し。
野村・JP・モルスタ・日興・パリバ・大和・GS・クレディ・みずほが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・メリル・みずほ・大和・UBS・アムロが買い越し。
GS・ドイツ・シティ・モルスタ・クレディ・JPが売り越し。
テクニカル的にはコカEJ(2580)、カワチ薬品(2664)、DVx(3079)、CIJ(4826)、東光高岳(6617)、コジマ(7513)、関西スパ(9919)、ジェコス81606)が動兆。