05月02日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
2日の東京株市場は、連休の谷間にあたり市場参加者の減少が予想されることから、値動きの荒い展開が予想される。米シカゴ市場日経平均先物の円建て清算値(1万5860円:大証終値比640円)にサヤ寄せするスタートとなろう。
日経平均株価予想レンジは、1万5800円-1万6800円を想定する。
東京株式市場が休場の間の米国市場は連日弱い動きで、欧州市場も29日は軒並み安。
海外株式市場に好材料が見られない上に、米政府が日本の為替政策を監視対象に指定したこともあり、為替市場では円高が急加速、ドル・円が1ドル=106円台の半ば、目先の円高圧力が強まったことが大きな警戒材料となる。
ただ、売り一巡後は、28日にも大幅安を演じていただけに、短期的な戻りを狙った買いが入ることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1710万株、買い2290万株で、差し引き580万株の買い越し。買い越しは7営業日ぶり。金額も買い越し。売りセクターに、銀行、機械、電機、不動産、その他製品、自動車、化学、情報通信、鉄鋼など。買いセクターに、不動産、機械、自動車、精密、陸運、銀行、情報通信、薬品、ゴム、金属など。
【注目の材料銘柄】
■スタートトゥ <3092>
今期経常は24%増で14期連続最高益、13円増配へ。
■日本エマージェンシーアシスタンス <6063>
骨格筋芽細胞シートのカタールと日本での細胞輸送実験に成功。航空機での長時間移動が可能となることで、海外での臨床応用実施の可能性が高まった。
■アートSHD <3663>
1-3月期(1Q)経常は4.7倍増益・上期計画を超過。
■ニフティ <3828>
富士通 <6702> が同社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化する。TOB価格は1495円、買付期間は5月2日から6月15日まで。
■マルコ <9980>
5500万株の第三者割当増資を実施。払込日は7月5日。全株を資本業務提携先の健康コーポレーション <2928> [札証A]に割当。発行価格は50円で調達資金約27億円はRIZAP社の株式取得資金などに充てる。
■NTTドコモ <9437>
今期税引き前は17%増益、10円増配へ。発行済み株式数(自社株を除く)の2.55%にあたる9913万株(金額で1925億円)を上限に自社株買いを実施する。また、ニューヨーク証券取引所に対し、米預託証券(ADR)の上場廃止を18年3月をメドに申請する。
【予定】
2(月)
【国内】
4月自動車販売台数(14:00)
《決算発表》
サントリーBF、JT、ポーラオルHD、オリンパス、CTC、大和工、日新製糖、アルテHD、メディカルシス、ITFOR、アルインコ、長府製、アトラ、島精機、デイトナ、初穂商事、東北化学、日本ライフL、コネクシオ、KSK、アイエスビー、植松商、EPS、スパークスG、ユーラシア、アイスタイル、ロイヤルHD、アクシアル、プロルート
【海外】
米4月ISM製造業景況指数、3月建設支出(23:00)
ASEAN+3財務相・中央銀行総裁会議(~3日フランクフルト)
ADB年次総会(~5 日フランクフルト)
《決算発表》
AIG
休場:英、中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、南ア
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【シカゴ日本株先物概況】
29日 シカゴ日経平均先物は大幅続落し、1万6000円を割り込んで引けた。6月物は前日比415円安の1万5860円で引けた。28日の大取終値を640円下回った。日銀の金融政策維持を受け円高が進んだうえ米株が続落し、売り圧力が強まった。この日の6月物安値は1万5825円、高値は1万6355円。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
15860 ( -640 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
15925 ( -575 )
( )は大阪取引所終値比