04月28日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
28日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前引けは前日比243円32銭高い1万7533円81銭だった。
前日の米国市場でNYダウ平均や原油先物相場が上昇し、投資家心理が改善した。日銀の追加緩和への期待が根強く、投資家が運用リスクを取る姿勢を強めた。
午後に発表される日銀の金融政策決定会合の結果、何らかの追加緩和策が発表されるのではとの期待から買いが先行している。
また、前日の米株式市場で、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げについて慎重姿勢を示しているとの受け止めが広がったことも買い支援材料となっている。
外国為替市場で円相場が1ドル=111円台半ばまで円安・ドル高が進み、企業の輸出採算が改善するとの期待も高まった。一部では日銀の金融政策決定会合の結果を見極めようとする空気も強まり、上げ幅を縮める場面があった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ4日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1894億円、売買高は11億4341万株。東証1部の値上がり銘柄数は1572、値下がりは273、変わらずは105だった。
個別銘柄では、前日に17年3月期の業績見通しで2ケタの営業増益予想を公表した富士フイルムホールディングスが大幅高に買われ、配当性向の引き上げを発表した京セラも大幅反発している。
このほか、アルプス電気日本航空電子工業の電子部品株や、富士電機、日立国際電気、ミネベアも買われている。トヨタや三菱UFJなどの主力株も上昇した。三菱自動車は7日ぶりに大幅反発している
半面、慎重な業績見通しを発表したファナックや任天堂が安い。前期の実績が振るわず、今期も減益となる見通しを示した日野自が大幅に下落した。コロプラ、日立金属、野村ホールディングスも個別に軟調な推移となっている。
東証2部指数は3日ぶりに反発した。前引けの2部指数は、前日比11.39ポイント高の4344.74となった。
個別銘柄では、朝日インテク、RVH、ケイアイ不、ブルボン、大興電通、セントラル総、日タングスが上昇した。半面、日華化、アルメディオ、アイレップ、ぷらっと、システムソフ、象印、アートSHDが下げた。
【市況】新興株前引け 日経ジャスダック平均株価は続伸

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日に比べ7円54銭高い2472円85銭となった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が後退し、投資家心理が改善。新興企業向け株式市場でも買いが先行した。ただ3連休前とあって積極的に上値を追う投資家は少なく、上げ幅は限られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で256億円、売買高は6134万株。
個別銘柄では2015年10月~16年3月期の増益を発表したアスコット、ガーラがストップ高。Dガレージ、チエル、アスコット野村マイクロ、日本電技、太洋物産、神田通機もが上昇した。半面、FVCやドーン、ラクオリア創薬、シンバイオ製薬が下落した。
【市況】東証マザーズ指数は反落

東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比24.36ポイント安い1138.17だった。
連休を前にそーせいなど主力銘柄に目先の利益を確定する売りが出た。
個別銘柄では、グリンペプやブランジスタ、アクセルマーク、グローバルウェイ、オークファン、フルッタフルッタなどが下落した。一方、アウンがストップ高。米国での特許取得を発表したUBIC、りたりこ、アウン、Trends、CRIミドル、アライドアーキなどが上昇した。