04月27日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
27日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比100円27銭安の1万7253円01銭だった。
引き続き買い手控えムードのなか下値を探る展開となった。前日の欧米株市場は高安まちまちで方向感を欠いたものの、原油市況が反発したことや、為替が円安水準でのもみ合いとなっていることで、押し目買いも期待されたが、寄り後は次第安の展開となっている。
2016年1~3月期決算を発表した米アップル株が時間外取引で大幅安となり、関連銘柄への売りが指数を押し下げた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合の結果判明を28日に控えて様子見姿勢も強く、積極的な買いは見送られた。半面、前日に市場予想を上回る16年3月期決算を発表した信越化など業績に安心感のある銘柄が買われ、指数を支えた。
JPX日経インデックス400も続落し前日比109.04ポイント安い1万2506.00で終えた。東証株価指数(TOPIX)も続落した。
業種別TOPIXは33業種中26業種が下落した。「電気機器」や「医薬品」、「空運業」の下げが目立った。半面、「水産業」や「鉱業」などが上げた。
前引けの東証1部の売買代金は9786億円、売買高は9億5330万株、東証1部の値下がり銘柄数は1187、値上がりは605、変わらずは157だった。
個別では、トヨタやホンダ、日産自など主力の自動車株が安い。前日に2016年12月期の業績予想を下方修正したキヤノンやシマノが大幅安。三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクが安く、村田製やファナック、キーエンス、セイコーエプソン、ジェイ エフ イー ホールディングスも売られた。SMKが急落、信越ポリマーも大きく売られた。
半面、信越化学工業が買われ、日日電産が高く、ファストリ、スズキも買われている。11時に16年3月期決算を発表した川重も上昇した。コカ・コーライーストジャパン、コカ・コーラウエストが揃って急伸、日本電子材料、KYB、小糸製作所なども値を飛ばした。
東証2部株価指数も続落した。前引けの2部指数は、前日比10.83ポイント安の4333.36となった。
個別銘柄ではラオックス、サイオス、朝日インテク、山喜、郷鉄工所、技研興が下げた。半面、システムソフ、ピクセラ、アルメディオ、象印、アイレップが上げた。
【市況】新興株前引け 日経ジャスダック平均株価は小幅に反発

日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。前引けは前日比39銭高い2460円62銭だった。足元でやや調整する場面が目立っていたとあって、個別の材料などを手掛かりに押し目を拾う動きがみられた。日経平均株価の下落も投資心理の重荷で、ジャスダック平均は下げる場面もあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で259億円、売買高は7626万株。
個別銘柄ではアスコット、ネクストジェン、田中化研がストップ高。BBタワー、野村マイクロ、ノジマ、NJHD、山加電業、ドーンが上昇した。
半面、FVCやラクオリア、アイサンテク、パスポート、ハーモニック、アパマンショップが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は反発

東証マザーズ指数は反発した。前引けは前日比9.79ポイント高い1149.72だった。
個別銘柄ではアクセルMが一時ストップ高。アウン、グリーンペプタイ、そーせい、アカツキ、ブランジスタ、LITALICOが上昇した。一方で、ドリコム、プラッツ、データHR、HameeやGW、サイバダインは下落した。