04月27日 相場概況(寄り付き後)
[10時の概況]
日経平均株価は前日比23.円38銭の1万7329円90銭で推移している。
シカゴ日経225先物清算値は1万7485円となっていた。こうした流れを受けて本日の東京株式市場では買いが先行したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日本銀行・金融政策決定会合の結果を見極めたいとするムードに加え、米アップルの決算が市場予想を下回り、時間外取引で急落、アルプスや太陽誘電など関連銘柄が売られたことが相場全体の重荷となっている。
半面、前日に増収増益決算を発表した信越化など業績に安心感のある銘柄は買われ、指数を支えている。
ファストリなど日経平均の値動きに与える影響が大きい値がさ株の一角に買いが入った。もっとも、前週まで大幅高が続いたことから高値圏では利益確定目的の売りも出やすく、先物主導の相場押し上げ余地は現時点で限定的だ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5720億円、売買高は5億6155万株。値下がり銘柄数は944、値上がりは820、変わらずは184。
業種別では33業種中17業種が値上がり。1位は水産・農林で、以下、食料、ガラス・土石、鉱業と続く。値下がり上位には電気機器、保険、空運が並んでいる。
JPX日経インデックス400は1万2500台半ばを中心に推移している。東証株価指数(TOPIX)も続落している。
日経平均マイナス寄与度は18.04円の押し下げでファナックがトップ。以下、キヤノンが10円、東エレク <8035>が8.51円、ソフトバンクが5.88円、トヨタが2.67円と続いている。
プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を13.34円押し上げている。次いで信越化が10.59円、電通が3.14円、KDDIが3.06円と続く。
トヨタやホンダなど主力の自動車株の一角が安い。三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクにも売りが優勢になっている。三菱自が下げに転じたほか、前日に2016年12月期の業績予想を下方修正したキヤノンやシマノの下げがきつくなっている。半面、日電産やファストリ、スズキが高い。NTTやNTTドコモ、KDDIなど通信株も上げている。
東証2部株価指数も続落。システムソフ、ラオックス、サイオスが安い。半面、アルメディオ、象印、RVHが高い。
225先物はJP・ドイツ・クレディ・三菱・ニューエッジ・が買い越し。
野村・みずほ・UBS・シティ・SBI・アムロが売り越し。
TOPIX先物は野村・三菱・バークレイズ・モルスタが買い越し。
ドイツ・クレディ・メリルが売り越し。
外資系等はABC(2670)、エムスリー(2413)、三井住友トラ(8309)、キューピー(2809)に注目。
テクニカル的にはシミック(2309)、壱番屋(7630)、コクヨ(7984)、ルック(8029)、キャノンMJ(8060)、中京銀(8530)、アプラス(8589)、KINK&M(2170)、野村不(3231)、日東網(3524)、USS(4732)、富士石油(5017)、富士通ゼ(6755)、ヒロセ電(6806)、
サノヤス(7022)、阪和興(8078)、木曽路(8160)、ダイビル(8806)、上組(9364)が動兆。