04月26日 相場概要(大引け)

【大引け概況】
26日の日経平均株価は続落した。前日比86円02銭安の1万7353円28銭で終えた。
週末に控える日銀の金融政策の結果発表を前に買いが手控えられた。
前週の日経平均大幅上昇の反動から、引き続き利益確定の動きに押される展開となった。前日の欧米株市場が総じて軟調だったほか、WTI原油先物価格が反落、為替も1ドル=111円を割り込むなど円高に振れたことから、全般は主力株中心に向かい風の環境を強いられた。
週を明けて様子見姿勢が強まり、金融や不動産などに売りが目立った。
小口の売りで下げ幅は一時200円を超えたが、売りが一巡すると下げ渋った。売り方もいったんポジションを手仕舞う動きをみせ、日経平均の下値抵抗力に反映された。
東証1部の売買代金は約2兆円程度と低調だった。
軽自動車の燃費データ改ざん問題で売りが続いていた三菱自は昼過ぎに前日比6%高まで上げる場面があった。その後に日本経済新聞社の「三菱自動車が軽自動車の燃費データを改ざんした問題で、同社が1990年代から国が定める方法とは異なる方法で燃費計算をしていたことが26日、関係者への取材で分かった」との報道が伝わると急落し、連日で株式併合を考慮した事実上の上場来安値を更新した。
JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比88.37ポイント安の1万2615.04だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、10.14ポイント安の1391.69で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆804億円だった。売買高は22億2042万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1424と全体の73%を占めた。値上がりは417、変わらずは107銘柄だった。
個別では、金融の三菱UFJやみずほFGが下落した。三井不や野村も下げた。ペプチドリームも軟調。トヨタやマツダも下落した。国際石開帝石や新日鉄住金も下げた。日立国際電気が、gumi、ネクシィーズグループも大幅安。横河ブリッジホールディングスの下げも目立つ。
一方、NTTやJTが上昇した。17年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比7%増の見通しだと発表した日電産は上げた。キーエンス、花王やJR東日本が上昇した。
日本エム・ディ・エムはストップ高。信越ポリマーもストップ高目前まで買われる場面があった。日本製鋼所、コクヨなども大幅高に買われた。パソナグループ、ラクーンも物色人気になった。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比46.05ポイント安の4344.19となった。
個別銘柄では、システムソフ、RVH、アートSHD、Gダイニングが下げた。一方、鶴弥が一時ストップ高。マルコ、ラオックス、ヨネックス、竹本容器が上げた
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,353.28 |
-86.02 |
日経平均先物 |
17,300.00 |
-150.00 |
TOPIX |
1,391.69 |
-10.14 |
TOPIX先物 |
1,386.00 |
-14.00 |
東証2部指数 |
4,344.19 |
-46.05 |
JASDAQ |
2,460.23 |
-27.32 |
マザーズ |
1,139.93 |
-59.13 |
出来高 |
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|
東証1部 |
2220420 |
2080426 |
東証2部 |
135260 |
29345 |
【市況】ジャスダック反落、NJHDがストップ安
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比27円32銭安い2460円23銭だった。週内に日米の金融政策決定会合を控え、持ち高を整理するための売りが広がった。このところ相場のけん引役だったバイオやフィンテックといったテーマ銘柄の下げが目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算790億円、売買高は1億5539万株だった。個別銘柄ではNJHDがストップ安。ドーンは一時ストップ安と急落し、サン電子、カルナバイオ、シンバイオ製薬、サンオータス、マツモト、ヤマックスが下落した。
半面、アスコットがストップ高。FVCや3DM、USEN、新東、セレスポ、マクドナルドは上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は3日続落

東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比59.13ポイント安い1139.93だった。
個別銘柄ではブランジスタが一時ストップ安。メドレック、そーせいやグリンペプ、ジグソー、CRIミドル、アライドアーキが安い。
一方、フルッタフルッタ、Hamee、ドリコム、プラッツがストップ高。GWやロックオン、アクセルM、ベステラ、LITALICOは上げた。