04月25日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
25日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、前週末比133円19銭安の1万7439円30銭で終えた。
外国為替市場で一時1ドル=111円90銭近辺まで円安が進行したことを受け、朝方は買い優勢で始まったものの、すぐにマイナス圏に沈む展開となった。
前週末のシカゴ日経平均先物の清算値は1万7700円台まで上値を伸ばしていたが、きょうの日経平均は寄り付きに1万7613円に買われたところが天井となった。
前週末にかけて4営業日連続で上昇したため高値警戒感が強まり、手仕舞い売りが広がった。NY原油先物が時間外取引で、前週後半に保っていた1バレル43ドル台を一時下回ったことも買い手控えムードを強めた。
27、28日の日銀の金融政策決定会合を控えて、この結果を見極めたいとの思惑もあって買いが手控えられた。決算発表本格化に伴う企業のガイダンス・リスクも意識され、熊本工場被災の影響でソニーが発表を延期し、大きく売られたことなどが地合いを悪くした。
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反落した。終値は前週末比49.64ポイント安の1万2703.41だった。
東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反落し、5.67ポイント安の1401.83で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2600億円。売買高は23億4987万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1097と、全体の約56%を占めた。値上がりは704、変わらずは150銘柄だった。
個別では、決算発表の延期を発表したソニーは大幅安。通信のKDDIとNTTは下落し、スズキと東エレクが下げた。味の素とファストリの下げも大きかった。横河ブリッジホールディングス、エイチ・アイ・エスなどの下げもきつい。ユアテックが急落したほか、ジャフコも売られた。
一方、一転して最高益となる前期決算を発表した富士通ゼは大幅高。保険のMS&ADとT&Dは上昇。マツダと住友電の上げも目立った。トヨタ自動車が堅調、村田製作所も買いが優勢だった。シミックホールディングスが急伸、ピーシーデポコーポレーションも大きく上昇した。シャープが物色人気を継続したほか、住友不動産販売も上昇した。
東証2部株価指数は小幅ながら5日続伸した。大引けの2部指数は、前週末比0.15ポイント高の4390.24となった。
個別銘柄では不二サッシ、システムソフト、イクヨ、KIHD、システムソフとアートSHDが買われ。半面、DNA研、カネミツ、SYSKEN、ジオスター、ローツェと朝日インテクが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,439.30 |
-133.19 |
日経平均先物 |
17,450.00 |
-120.00 |
TOPIX |
1,401.83 |
-5.67 |
TOPIX先物 |
1,400.00 |
-5.50 |
東証2部指数 |
4,390.24 |
0.15 |
JASDAQ |
2,487.55 |
2.84 |
マザーズ |
1,199.06 |
-22.44 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2349870 |
2260096 |
東証2部 |
166150 |
46868 |
【市況】ジャスダック小反発、FVCなどがストップ高。

日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。終値は前週末比2円84銭高の2487円55銭だった。金融商品の取引記録を低コスト管理できる「ブロックチェーン」技術の需要拡大への期待で日本サードが上昇するなど、個別の材料を評価する買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で510億円、売買高は1億705万株だった。
個別銘柄では日本サード、BBタワー、FVCがストップ高。テックファームHD、チエル、平賀、リーバイス、イナリサーチも買われた。自動運転技術関連でドーンが上昇した。半面、日本フォームがストップ安。アクシーズ、パスポート、ニッピ、ラクオリアやアイサンテク、メディシノバは下落した。
【市況】マザーズ指数は続落、ジグソーなどが売られる

東証マザーズ指数も続落した。終値は前週末比22.44ポイント安い1199.06だった。マザーズの時価総額首位のそーせいをはじめ主力株に売りが出た。グリンペプやジグソー、プラッツ、メディネット、Gunosyも安い。一方、アクセルM、ALBERT、グローバルウェイ、STUDIOUS、アイリッジ、データHRなどがストップ高。ブランジスタやロックオン、ホットリンク、CRIミドル、ショーケースTVは買われた。
【市況】14時点の日経平均は先週末比137円安

【14時の概況】
日経平均は先週末比137円84銭安の1万7434円65銭で推移している。
ここまでの高値は9時00分の1万7613円56銭、安値は13時49分の1万7403円87銭。
東証一部の売買代金は1.6兆円と商いは低迷している。
週明けのアジア株式市場で中国・上海株などが前週末終値を下回り、買い手控えムードが強まっている。
業種別では33業種中7業種が値上がり。1位は保険で、以下、ゴム製品、非鉄金属、不動産と続く。値下がり上位にはパルプ・紙、情報・通信、鉱業が並んでいる。
NTT、KDDI、NTTドコモなど通信関連が弱い。
JR東海と味の素も一段安。ソニーとスズキは日中の安値圏で推移している。
日経平均マイナス寄与度は32.01円の押し下げでKDDIがトップ。以下、ファストリが27.85円、東エレクが8円、ソニーが7.22円と続いている。
プラス寄与度トップはトヨタで、日経平均を2.78円押し上げている。次いで安川電が2.55円、MS&ADが1.80円、東京海上が1.73円と続く。
マザーズ指数が後場一段安で先週末比2%下落。