04月25日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
25日午前の日経平均株価は反落し、前週末比132円87銭安の1万7439円62銭で前場を終えた。
前週の日経平均急騰を受けていったん利益を確定しようとする動きが広がった。ドル円相場が海外で1ドル=111円90銭近辺まで円安が進行、朝方はこれが主力株中心に買いを誘導する材料として注目されたが、前週末までの4営業日で日経平均は1300円の上昇をみせていたこともあって、上値が重かった。
朝方はトヨタなどの輸出関連企業の一角が上げたが、買いは広がらなかった。先物が下げ幅を広げると現物株にも裁定解消売りが出た。株価指数は徐々に弱含み、前週末に年初来高値を付けたKDDIやコマツに手じまい売りが出た。
今週27、28日に日銀の金融政策決定会合を控えており、これを見極めたいとの思惑も手控えムードにつながった。株式市場では追加緩和を事前に織り込んでいる部分もあり、買い方も慎重な姿勢が垣間見える。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1482億円、売買高は12億7335万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1231と、全体の約63%を占めた。値上がりは579、変わらずは141銘柄だった。
決算発表の延期を発表したソニーは大幅安となり、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクにも売りが先行している。NTTとJR東海、旭化成が下げた。SCREENホールディングスとニコンの下げも大きかった。
一方、一転して最高益となる前期決算を発表した富士通ゼは上昇。保険のMS&ADとT&D、第一生命も上げた。シミックホールディングス、富士通ゼネラルなどが急伸、低位株では日本カーバイド工業やシャープなどが物色人気となっている。
東証2部株価指数は5日続伸した。前引けの2部指数は、前週末比15.89ポイント高の4405.98となった。
個別銘柄では不二サッシ、システムソフト、マルコ、ぷらっと、アートSHDが買われた。
半面、DNA研、カネミツ、SYSKEN、瑞光、ハイレックスとローツェが下げた。
【市況】ジャスダック小反発、Sシャワーなどが一時ストップ高

日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。午前終値は前週末比5円28銭高の2489円99銭だった。自動運転技術に関連した銘柄などテーマを手掛かりにした買いが入り、指数を支えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で316億円、売買高は6452万株。
個別銘柄ではSシャワー、テックファームHDが一時ストップ高。チエル、日本サード、菊池製作所、大和コン、ドーンやチエルに買いが入った。半面、日本フォーム、トリケミカル、アクシーズ、日本アイエスケイ、サン電子、シンバイオは安い。
【市況】東証マザーズ指数は続落、そーせいなどが主力株売られる

東証マザーズ指数は小幅に続落した。午前終値は7.45ポイント安の1214.05だった。個別銘柄ではそーせいやグリンペプ、ジグソーなど主力株が下落した。プラッツ、グラン、MRT、パスなど売られた。一方、Hamee、STUDIOUS、アクセルM、グローバルウェイがストップ高。モルフォやGW、ロックオンは高い。