04月22日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
22日の日経平均株価は大幅に4日続伸した。終値は前日比208円87銭高の1万7572円49銭で、高値引けとなった。2月2日(1万7750円68銭)以来約2カ月半ぶりの高値を付けた。
今日の東京市場は安く始まったものの、後場に入り買いの勢いが増した。
日経平均は前日までの3日間で約1100円弱の上昇をみせていたこともあり、前日の米国株市場でNYダウが4日ぶり反落したことや、円高含みに推移する為替動向を横目に朝方は利益確定の動きが目立った。
27~28日に日銀の金融政策決定会合を控え、これを意識して売り込みにくい地合いだったといえる。
後場になると景色が一変した。一部通信社が「日銀は金融機関への貸し出しにマイナス金利の適用を検討している」と報じ、銀行株や不動産株などに買いが膨らんだ。
外国為替市場で円相場が1ドル=110円台前半と円安・ドル高方向に転じたことで、輸出関連株に採算の改善を期待した買いも入った。
JPX日経インデックス400は4日続伸して前日比132.85ポイント高の1万2753.05、東証株価指数(TOPIX)も4日続伸して終値は13.82ポイント高の1407.50だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆7889億円。売買高は30億1111万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1175と全体の60%超を占めた。値下がりは637、変わらずは140だった。
個別では、日銀の追加緩和期待が高まる中で、三菱UFJやみずほFGのメガバンク株、住友不や三井不の不動産株に買いが入った。円安進行を受けてトヨタやホンダ、日産自も上昇した。値がさ株のソフトバンクグループ、ファストリやファナックも上げた。
テイクアンドギヴ・ニーズが大幅高、新日本理化、東京製鉄が高く、プリマハム、日本カーバイド工業ども上値を伸ばした。
一方、三菱自は燃費不正問題を警戒して急落し、同社に部品を供給するGSユアサや明電舎も大幅安。前期の営業利益を下方修正したソニーも下げた。日新電機、明電舎が大きく値を下げ、エービーシー・マートも下落した。さくらインターネットが売られたほか、サンドラッグ、ポーラ・オルビスホールディングスなども安い。
東証2部株価指数は小幅に4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比6.3ポイント高の4390.09となった。
個別銘柄ではDNA研がストップ高。ピクセラ、システムソフトは一時ストップ高と値を飛ばし、タカトリが上げ、マルコ、インタートレ、インターアクが買われた。
半面、エルミック、イクヨ、アイレップ、サイオス、象印やRVHが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,572.49 |
208.87 |
日経平均先物 |
17,570.00 |
160.00 |
TOPIX |
1,407.50 |
13.82 |
TOPIX先物 |
1,405.50 |
12.00 |
東証2部指数 |
4,390.09 |
6.30 |
JASDAQ |
2,484.71 |
-0.89 |
マザーズ |
1,221.50 |
-4.92 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
3011110 |
2788933 |
東証2部 |
204090 |
47597 |
【市況】4日ぶり小幅反落、シンバイオ製薬などが売られる

日経ジャスダック平均株価は4日ぶりに小幅反落した。終値は前日比89銭安い2484円71銭だった。このところ新興市場には個人投資家を中心とする資金が流入していたため、目先の利益を確定する売りが優勢だった。大引けにかけて日経ジャスダック平均は下げ幅を縮めて終えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で520億円、売買高は1億123万株だった。
個別銘柄では、このところ買いを集めていたシンバイオ製薬、やリプロセルに売りが広がった。前日までの2日間で株価水準切り上げていたアパマンショも安い。フジタコーポ、オンキヨーも売られた。
一方、16年3月期の業績が従来予想を上回ったと発表したSシャワー、日本フォーム、パスポート、ラクオリア創薬、チエル、FVCなどがストップ高。ドーンやチエル、ヤマックス、テラも高い。
マザーズ指数は反落、グリーンペプタイが一時ストップ安

東証マザーズ指数は小幅に反落した。終値は前日比4.92ポイント安い1221.50だった。個別銘柄では、グリンペプが大幅に下げ、MDV、リアルワールド、アンジェス、ジグソーやサイバダインが売りに押された。
半面、22日の売買分から信用取引の規制がかかったそーせいは朝安後に上昇に転じた。医薬品や医療機器の卸売りを手掛ける会社と業務提携を発表したデータHR、グラン、アクセルM、データHR、メディア工房がストップ高。ロゼッタは一時ストップ高と値を飛ばし、データセクション、BEENOS、いい生活、パスも買われた。