04月21日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
21日、午前の日経平均株価は3日続伸し、前日比329円83銭高の1万7236円37銭で前場を終えた。前日の欧米株高や原油市況の上昇、円安傾向に振れる為替相場などを横目にリスクを取る動きが強まった。
外国為替市場で円相場は1ドル=109円台後半まで円安・ドル高に振れ、輸出関連株に採算改善につながると期待した買いが入った。
運用リスクを取る動きが広がり、金融大手の野村や第一生命や不動産の住友不や三井不の上げが目立った。円安を買い手がかりに、富士重やいすゞなどの自動車株に買いが入ったが、三菱自には燃費試験データの改ざんを嫌気した売りが集中した。気配値はストップ安まで切り下げた。三菱自に部材を提供する三菱電も軟調に推移した。
ただ、日経平均1万7,000円台は売り物も厚く、当面のフシとして注目される3月14日の戻り高値1万7291円を意識する展開ながら、朝方に上値を大きく出した後はやや伸び悩んでいる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆675億円、売買高は10億5897万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1721と、全体の約88%を占めた。値下がりは162、変わらずは67銘柄だった。
個別ではトヨタ自動車が商いを伴い堅調。ファーストリテイリングが大幅高、2017年3月期に営業最高益を更新すると伝わった富士フイルムは大幅高。住友電と東エレクは上昇した。東芝、竹内製作所、ベリサーブ、エイチーム、gumi、テクノスジャパンなども値を飛ばした。ソフトバンクは年初来高値を更新した。
一方、17年3月期が4期ぶりの営業減益になる安川電は下落。日東電とファナックが下げた。アルプス電気も軟調。THKが値を下げ、明電舎なども売られた。
東証2部株価指数は続伸している。前引けの2部指数は、前日比16.64ポイント高の4388.92となった。
個別銘柄では、エルミック、システムソフトが一時ストップ高。ぷらっと、日鋳造、ローツェ、アイレップ、ラオックスが買われた。半面、富士ピー・エス、コーアツ工業、イクヨ、象印とケイアイ不が下げた。
きょう東証2部に新規上場したJミートは公開価格(1010円)を約3%上回る1040円で初値を付けた。
【市況】ジャスダック平均3日続伸、オンキヨーが一時ストップ高

日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。前引けは前日に比べ14円20銭高い2483円02銭だった。
新興市場にも個人投資家を中心とする資金が流入し、主力株は軒並み堅調に推移した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で401億円、売買高は9263万株。
個別銘柄ではドーン、オンキヨーが一時ストップ高。GFA、大井電気、ユビキタス、ドーンやリプロセル、アパマンショが上昇した。
半面、SOLHD、パスポート、麻生フオーム、アイサンテクやマクドナルド、メディシノバは下落した。
【市況】マザーズ指数は反発、一時3%超上昇

東証マザーズ指数は反発し、前引けは前日比33.74ポイント高い1219.15だった。上昇率は3%を超える場面があった。
2007年1月以来、9年3カ月ぶりの高値圏となる。個別銘柄ではアクセルM、リアルワールド、APLIX、sMedioがストップ高。サイバーSは一時ストップ高と値を飛ばし、グリーンペプタイ、ロゼッタ、テラスカイ、そーせい、ジグソーの値上がりが目立った。
一方、グローバルウェイ、プラッツ、INSPEC、アンジェスやアキュセラ、GWは下げた。