04月21日 相場概況(寄り付き後)
[10時の概況]
21日前場中ごろの日経平均株価はやや伸び悩んでいる。
上げ幅は300円前後で、1万7200円台前半を中心に推移している。
米株高や原油相場の上昇、円安が好感される格好となるなか、シカゴ先物にさや寄せするか形で、幅広い銘柄が買い先行でスタート。円安基調の一服を受け、上値における利益確定売りの勢いがやや強まった。
市場では1万7000円台前半では上値が重くなりやすいとの見方もある。3月は1万7000円を挟んで膠着していたため、戻りを待っていた投資家の手じまい売りが出やすい。14日の取引時間中に付けた高値の1万7291円が目先の上値メドになりやすいとの声があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅をやや縮めた。
東証1部の売買代金は概算で6678億円、売買高は6億6409万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1779と、全体の約91%を占めた。値下がりは106、変わらずは65だった。
日経平均構成銘柄はほとんどの銘柄が値上がりし、値下がりは8銘柄にとどまっている。プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を48.83円押し上げている。次いでソフトバンクが17.77円、KDDIが9.88円、東エレクが9.57円と続いている。
マイナス寄与トップは安川電 で、日経平均を3.77円押し下げ。次いでファナックが3.53円、明電舎が1.77円、三菱電が0.78円のマイナス寄与で続く。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位は鉱業で、以下、不動産、保険、海運、非鉄金属、倉庫・運輸と続いている。
個別では、いすゞと伊藤忠、東芝は上げ幅を拡大。菱地所と住友不も一段高。
富士フイルムは日中の高値圏で推移している。一方、三菱自は売買が成立しないまま、ストップ安水準まで売り気配を切り下げた。ファナックは下げに転じ、三菱電とTHKは下げ幅を広げた。
東証2部株価指数は続伸している。ラオックスとシステムソフが上げ、象印とケイアイ不が下げた。
21日上場のジャパンミート(3539)は北関東地区を中心にスーパーマーケットなどを展開し、公開価格は1010円。取引開始と同時に1040円で初値がつき、その後1065円まで上げて売買をこなしている。
精肉などの生鮮品に特色があり、会社発表の2016年7月期の業績予想(連結)は、売上高が前期比4.7%増の958.07億円、純利益は同45.3%増の26.94億円、1株利益は115円35銭。
225先物はJP・アムロ・マネ・日興・日産・楽天が買い越し。
野村・大和・バークレイズ・パリバ・三菱・GS・クレディが売り越し。
TOPIX先物はGS・JP・ニューエッジ・モルスタ・バークレイズが買い越し。
大和・パリバ・クレディ・メリルが売り越し。
外資系等はペプチド(4597)、コーナン(7516)、そーせい(4565)、ベクトル(6058)に注目。
テクニカル的には五洋(1893)、東芝プラ(1983)、塩水糖(2112)、いちご(2337)、マンダム(4917)、Nフィールド(6077)、マキタ(6586)、日新電(6641)、日トリム(6788)、京急(9006)、京阪(9045)が動兆。