04月20日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
20日の日経平均株価は続伸し、前日比32円10銭高の1万6906円54銭で終えた。
米国株式相場が上昇しWTI原油先物価格が急反発したこともポジティブに働いた。ただ、日経平均は寄り付きに1万7000円台を回復したものの、その後は外国為替市場で円が買われ、ドル安円高傾向となるなかで徐々に伸び悩んだ。全体売買代金は依然として盛り上がりを欠いている。
日経平均1万7000円近辺は滞留出来高も多く、ヤレヤレの売りが観測されるなか上値も重い。
また、燃費試験の不正行為で社長が会見すると午後に伝わった三菱自は一時、制限値幅の下限(ストップ安水準)まで売られた。
熊本地震の災害復旧や景気のてこ入れを優先するため、安倍晋三首相が衆参同日選を見送る意向を固めたと伝わった。市場では「補正予算を編成しやすくなるという点で評価できる」との声があった。
JPX日経インデックス400は続伸し、前日比28.42ポイント高の12353.47で終えた。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、終値は2.75ポイント高の1365.78だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆2393億円。売買高は20億8836万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は834と全体の約43%を占めた。値下がりは993、変わらずは125銘柄だった。
個別では、ソニーや村田製、日電産など電機株に上げが目立った。取引終了後に決算発表を控えた安川電も上昇。国際石開帝石や石油資源も買われた。海運株では商船三井や川崎汽も高い。さくらインターネット、マネーパートナーズグループが値を飛ばし、テクノスジャパンも大幅高。
一方でトヨタや日産自は朝高後に下げに転じた。三菱自の急落で三菱重もつられて下げた。セブン&アイも安い。東京ドームも大幅安。新日本科学が値を下げ、ペプチドリームも売りに押された。日本通信も安い。
東証2部株価指数は続伸だった。大引けの2部指数は、前日比32.19ポイント高の4372.28となった。
個別銘柄ではマルヨシセンター、システムソフトがストップ高。
ウィル、マナック、タカトリ、Gダイニング、ローツェや理経が上げた、半面、富士ピー・エスがストップ安。コーアツ工業は一時ストップ安と急落し、SYSKEN、DNA研、篠崎屋、土木管理試験所、ぷらっと、象印が下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,906.54 |
32.10 |
日経平均先物 |
16,870.00 |
0.00 |
TOPIX |
1,365.78 |
2.75 |
TOPIX先物 |
1,362.00 |
0.50 |
東証2部指数 |
4,372.28 |
32.19 |
JASDAQ |
2,468.82 |
2.87 |
マザーズ |
1,185.41 |
-20.12 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2088360 |
2239324 |
東証2部 |
84090 |
18577 |
【市況】日経ジャスダック平均株価続伸、ニッピなどがストップ高

日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比2円87銭高い2468円82銭だった。新興企業株にも買いが先行した。
アイサンテクやドーンなど自動運転関連とされる銘柄への買いが目立った。ただ、東証1部の主力株が伸び悩むと、新興市場でもバイオ株の一角などに目先の利益を確定する目的の売りが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で807億円、売買高は1億5284万株だった。
個別銘柄ではドーン、パスポート、グラファイトD、ニッピ、GFAがストップ高。シンバイオ製薬やサン電子、アパマンショが上昇した。半面、リプロセルやDWTI、フォーサイド、麻生フオーム、ACKG、ヤマウは下落した。
【市況】マザーズ指数は6日ぶり反落、グリーンペプタイドなどが売られる

東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比20.12ポイント安い1185.41だった。個別銘柄ではカイオム、Hamee、MDV、そーせいやグリンペプ、アンジェスが下落した。メドレック、ロゼッタ、エボラブルアジア、プラッツがストップ高。モルフォやジグソー、インフォテリ、Gunosy、フェニックスバイオが上昇した。
上場2日目のGW(3936)は午後に公募・売り出し価格(公開価格、2960円)の4.7倍となる1万4000円で初値を付けた。終値は1万4300円で、初値を約2%上回った。