04月20日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
20日午前の日経平均株価は続伸した。午前終値は前日比102円86銭高の1万6977円30銭だった。
224円高の1万7099円と3月31日以来、ほぼ3週間ぶりに1万7000円を上回る場面があった。
原油市況の急反発や前日の欧米株高を受けて買い優勢で始まり、日経平均は終始プラス圏で推移したが、寄り付きに大きく買われた後は物色意欲も今一つ盛り上がりを欠き、上値に重さもみられた。
買い一巡後は、外国為替市場で円相場が前日比で上昇に転じると、主力株には利益確定目的の売りも出て伸び悩んだ。
戻りの速さに対する警戒感から先物を中心に高値圏で目先の利益を確定する目的の売りが出た。トヨタや三菱UFJなど主力株の一部は下げに転じるなど、戻り待ちの売りも上値を抑えた。
JPX日経インデックス400は続伸し、前日比82.85ポイント高い1万2407.90だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
業種別TOPIXは33業種中28業種が上昇した。「石油石炭製品」や「鉱業」、「その他金融」の上げが目立った。半面、「空運業」や「保険業」などが下げた。
東証1部の売買代金は1兆36億円、売買高は9億9570万株、東証1部の値上がり銘柄数は1241、値下がりは565、変わらずは146だった。
個別では、マツダや富士重など円相場が収益に与える影響が大きい自動車株が上昇した。ソニー、村田製、日電産が高く、キーエンスも物色人気を集めた。三井住友FGやみずほFGなどメガバンク株の一角が上げた。小野薬やペプドリも高い。いちごグループホールディングスが大きく買われ、さくらインターネット、テクノスジャパン、マネーパートナーズグループなども値を飛ばした。
半面、ファストリが下げに転じ、セブン&アイや任天堂、NTTが安い。JALが冴えず、コナミホールディングも軟調。東京製鉄が大幅安となったほか、日本鋳鉄管、日本コンクリート工業なども値を下げた。
東証2部株価指数も続伸した。前引けの2部指数は、前日比43.44ポイント高の4383.53となった。
個別銘柄ではマルヨシセンター、システムソフトがストップ高。アートSHD、RVH、朝日インテク、ウィル、タカトリ、PALTEKが上げた。半面、象印、ラオックス、アイレップ、コーアツ工業、富士ピー・エス、SYSKEN、篠崎屋が下げた。
【市況】ジャスダック平均続伸、ニッピなどがストップ高

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日に比べ12円21銭高い2478円16銭だった。新興市場でも主力株の一角に買いが継続し、指数を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で482億円、売買高は8198万株。個別銘柄ではドーン、グラファイトD、ニッピがストップ高。シンバイオ製薬は一時ストップ高と値を飛ばし、リプロセル、GFA、フォーサイド、SOLHD、アイサンテクが上昇した。半面、DWTIやメディシノバ、3DM、麻生フオーム、ACKG、ヤマックス、ヤマウが下落した。
【市況】マザーズ指数は6日続伸、上場2日目のGWは買い気配続く

東証マザーズ指数は6日続伸し、前引けは前日比13.66ポイント高い1219.19だった。個別銘柄ではモルフォ、エボラブルアジア、プラッツがストップ高。メドレック、フェニックスバイオは一時ストップ高と値を飛ばし、メドピア、テラスカイ、グリンペプやモルフォ、ジグソーが上昇した。一方で、そーせいやアンジェス、アカツキ、ハイアス&Co、トライSTG、INSPEC、STUDIOUSは下落した。
19日に東証マザーズ市場に新規上場したGW(3936)は上場2日目のきょうも買い気配が続いており、まだ初値を付けていない。前引け時点の気配値は公開価格(2960円)の約4倍にあたる1万1710円だった。