04月18日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
18日の日経平均株価は大幅に続落した。
リスク回避ムードに包まれ、主力輸出株や金融関連株などを中心に売りがかさみ、日経平均株価は一時600円安に迫る下げをみせる波乱安展開となった。前週末比572円08銭安の1万6275円95銭で終えた。
週を明けての原油価格の急落と外国為替市場での円高進行で投資家心理が悪化した。熊本で相次いだ地震への影響も懸念され、東証1部の9割近い銘柄が下げるほぼ全面安の展開だった。
原油安と円高・ドル安が相場の重荷だった。17日にカタールのドーハで開いた産油国会合では増産凍結が見送られ需給の緩みが懸念されて原油相場が急落した。東京株式市場でも資源関連に売りが膨らんだ。
外国為替市場では円相場が対ドルで1ドル=107円まで強含む場面があった。円高傾向で輸出採算が悪化するとの懸念から主力の輸出企業には売りが膨らんだ。
週末に起きた熊本地震の被害が徐々に明らかになり企業の生産活動に影響が出るとの懸念も相場の重荷となった。一方、大手ゼネコンには被災地の復興に絡んだ思惑買いが入った。日経平均は前週に約1000円上昇したことから利益確定売りが出やすかった面もある。
JPX日経インデックス400も続落した。終値は前週末比378.20ポイント安の1万1934.49だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、41.25ポイント安の1320.15で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1312億円だった。売買高は21億8206万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1696と全体の86.8%を占めた。値上がりは209、変わらずは47銘柄だった。
個別では、主力のファストリやファナックが下落した。トヨタやソニーも下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも売られた。東京海上や第一生命も下落した。米アップルのスマートフォン(スマホ)、iPhoneの苦戦が伝わり村田製や太陽誘電が下げた。ルネサスエレクトロニクスが急落したほか、九州電力、DMG森精機も大幅下落となった。
一方、日本鋳鉄管、日特建設、日本基礎技術がストップ高まで買われ、若築建設も商いを伴い急騰、大林組、大成建設などゼネコンも買われた。太平洋セメや不動テトラも上げた。GMOクラウド、ベクトル、ディップなども上昇した。
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前週末比40.14ポイント安の4293.04となった。個別銘柄ではサイオス、アートSHD、ぷらっと、RVHやラオックスが下げた。一方、長大、富士ピー・エス、土木管理試験所、ネポン、SYSKEN、コーアツ工業がストップ高。技研興、大日本コン、中本パックスが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,275.95 |
-572.08 |
日経平均先物 |
16,320.00 |
-440.00 |
TOPIX |
1,320.15 |
-41.25 |
TOPIX先物 |
1,321.00 |
-30.50 |
東証2部指数 |
4,293.04 |
-40.14 |
JASDAQ |
2,444.47 |
-4.90 |
マザーズ |
1,121.42 |
7.27 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2182060 |
2131295 |
東証2部 |
66740 |
15833 |
【市況】日経ジャスダック平均株価は8営業日ぶりに反落

日経ジャスダック平均株価は8営業日ぶりに反落した。終値は前週末比4円90銭安の2444円47銭だった。
円高・ドル安進行と原油安で、東京株式市場全般に投資家心理が悪化し新興企業株も売りが優勢になった。もっとも、海外の経済要因などに業績が左右されにくい内需株には買いも目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で470億円、売買高は9582万株だった。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は続落した。
個別銘柄ではレイ、ナガオカがストップ安。日本色材、プロパスト、EAJ、サン電子、アイサンテク、トレイダーズが下落した。半面、福山コンサル、ヤマウ、サムシングHD、ヤマックス、ACKG、麻生フオームなどがストップ高。DWTIやシンバイオ製薬、ドーン、日本興業は買われた。
【市況】マザーズ4日続伸し、連日の年初来高値

東証マザーズ指数の終値は、前週末比7.27ポイント高の1121.42だった。個別銘柄ではアクセルM、INSPEC、グラン、mbs、Hamee、地盤ネットHDがストップ高。モバファク、エディア、アライドアーキ、そーせいやグリンペプ、アンジェスが上昇した。一方でジグソーやサイバダイン、インフォテリ、AMBIT、シリコンスタジオ、メドピア、CRIミドルは売られた。