04月18日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
18日午前の日経平均株価は大幅に続落した。前週末比503円94銭安の1万6344円09銭で前場を終えた。
前週末の海外株軟調や原油安、円高進行に加えて、熊本で発生した地震の影響が大手製造業の生産活動にも及んでおり、これを嫌気するかたちで広がり幅広い銘柄に売りが出た。
トヨタなど自動車、輸出関連やファストリなどの主力銘柄が軒並み下げた。
日経平均は一時600円近い下げをみせたが、寄り付き直後から建設関連セクターの一角に買いが入り、全体波乱相場も、値上がり上位に建設や道路会社、建設資材を手掛ける銘柄に物色資金が集中する異色の地合いとなった。
主要な産油国が17日にカタールのドーハで開いた会合では増産凍結に至らなかった。18日の時間外取引でWTI原油先物が急落、東京株式市場でも資源開発関連に資源関連に売りが膨らんだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆263億円だった。売買高は11億3372万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1715と、全体の88%を占めた。値上がりは194、変わらずは40銘柄だった。
個別では、主力のファナックやファストリが下落した。トヨタやマツダが下げた。ソニー、ソフトバンクグループなども売られている。エイチ・アイ・エス、ルネサスエレクトロニクスが大幅安、九州電力、国際石開帝石や三菱商も下落した。
米アップルのスマートフォン(スマホ)、iPhoneの伸び悩みが伝わり村田製や太陽誘電などアップル関連とされる銘柄の下げが目立った。
一方、大手ゼネコンの大林組や大成建が上昇した。鹿島や太平洋セメが上げた。若築建や不動テトラ、西部電気工業、日本コンクリート工業など復興に絡む銘柄群に買いが集中した。
東証2部株価指数は続落した。引けの2部指数は、前週末日38.24ポイント安の4294.94となった。
個別銘柄ではグリーンランド、サイオス、ぷらっと、エリア、RVHやラオックスが下げた。一方、土木管理試験所がストップ高。中本パックスやSYSKEN、長大、技研興、中央ビルトが上げた。
【市況】日経ジャスダック平均株価は8営業日ぶりに反落

日経ジャスダック平均株価は8営業日ぶりに反落した。
前引けは前週末比4円56銭安い2444円81銭となった。円高・ドル安進行と原油先物相場の急落を受け日経平均株価が大幅安で推移。
新興市場でも投資家心理の悪化による売りが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で294億円、売買高は6149万株。
個別銘柄では、サン電子やアイサンテク、日本色材、EAJ、昭栄薬品、ゲンダイAGが売られた。
半面、サムシングHD、DWTI、福山コンサルがストップ高。エスイーは一時ストップ高と値を飛ばし、日本興業、シンバイオ製薬、協和コンサル、コンセックも買われた。
【市況】東証マザーズ指数は4日続伸、INSPECなどストップ高

東証マザーズ指数は4日続伸した。前引けは前週末比2.95ポイント高い1117.10だった。
個別銘柄ではmbs、Hamee、INSPECがストップ高。モバファク、エディア、地盤ネットHD、アライドアーキは一時ストップ高と値を飛ばし、アウン、STUDIOUSなども買われた。半面、グリンペプやジグソー、メドピア、AMBIT、MDV、アクロデアは売られた。