04月15日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
15日の日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日比63円2銭安の1万6848円3銭で終えた。
前日の米国株市場の上値が重かったことや、前夜に発生した熊本県を震源とした地震の影響もあり、一部の建設株を除いて買い手控えムードが強かった。
きょうまで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議や、原油相場に影響を与える17日の主要産油国の関係閣僚会合などを控え、これを見極めたいとの思惑も足かせとなった。
前日までの上昇で日経平均は、節目の1万7000円に接近し、利益確定の売りを誘った。
短期的な過熱感も意識された。外国為替市場で円相場が1ドル=109円台後半の円安・ドル高水準を保つ中で輸出関連株には採算改善を意識した買いが入り、株価指数の下げ幅は小さかった。
JPX日経インデックス400は4日ぶりに反落し、終値は前日比90.40ポイント安の1万2312.69だった。
東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落し、9.95ポイント安の1361.40で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆592億円。売買高は19億8537万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1262と、全体の約65%を占めた。値上がりは565、変わらずは125銘柄だった。
個別では、売買代金トップの小野薬品工業が大幅安、パソコン事業の統合交渉が白紙になったと伝わった富士通は下落し、日電産と村田製、キーエンス、ファナック、ソニーが下げた。国際石開帝石、アデランスの下げも目立った。一方、ソフトバンクグループがしっかり、大塚ホールディングスも買いが先行した。株価低位の若築建設、レナウン、新日本理化なども値を飛ばした。テーマパーク設備の刷新が伝わったサンリオは上昇し、JR東海と積ハウスの上げも目立った。
東証2部株価指数は7営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比3.08ポイント安の4333.18となった。
個別銘柄では、丸八倉、サイオス、スリーエフ、鉄人化朝日インテクとラオックスが下げた。一方、コーアツ工業、富士ピー・エス、中本パックスがストップ高。ベネ・ワンとRVH、篠崎屋、オリチエン工業、Gダイニング、トラストが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,911.05 |
529.83 |
日経平均先物 |
16,900.00 |
480.00 |
TOPIX |
1,371.35 |
38.91 |
TOPIX先物 |
1,362.50 |
25.00 |
東証2部指数 |
4,336.26 |
27.65 |
JASDAQ |
2,443.14 |
18.79 |
マザーズ |
1,104.32 |
24.36 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2502730 |
2668900 |
東証2部 |
86680 |
13971 |
【市況】ジャスダック平均株価は7日続伸

日経ジャスダック平均株価は7日続伸した。終値は前日比6円23銭高い2449円37銭だった。
時価総額の大きな主力銘柄には持ち高調整の売りがやや優勢だったが、成長期待が高まっているバイオ関連銘柄などには資金流入が続き、全体として小幅ながら続伸した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で478億円、売買高は1億218万株だった。
個別銘柄ではヤマックス、ヤマウ、麻生フオーム、DWTIがストップ高。シスロケ、リーバイスは一時ストップ高となり、アイサンテクやシンバイオ、アパマンショが上昇した。
半面、サン電子やドーン、カルナバイオ、市進HD、アクサスHDは下落した。
【市況】東証マザーズは3日続伸。年初来高値。

東証マザーズ指数は3日続伸し、前日比9.83ポイント1114.15とこの日の高値で終えた。2日連続で年初来高値を更新し、2007年2月27日以来の水準を付けた。
個別銘柄ではGunosy、アライドアーキ、INSPEC、プラッツがストップ高。テラスカイ、地盤ネットHDは一時ストップ高と値を飛ばし、アンジェスやそーせい、インベスCが上昇した。
一方でグリンペプやアカツキ、ナノキャリア、PCNET、メドピア、エボラブルアジアが下落した。
きょう東証マザーズに新規上場したエディア(3935)は前場で取引が成立せず、12時57分に公募・売り出し価格(公開価格、1630円)を1535円(94%)上回る3165円で初値を付けた。その後は上げ幅を縮小し2790円で終えた。