04月15日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
15日午前の日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日比56円68銭安の1万6854円37銭で前場を終えた。
前日までの3日間で1100円あまり上げ、節目の1万7000円に接近したため、短期的な過熱感が意識され、利益確定の売りが優勢になった。
米国株市場の上値が重かったことや、前夜に発生した熊本県を震源とした大地震の影響も一部の建設株を除いて買い手控えムードにつながった。
きょうまで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議や、原油相場に影響を与える17日の主要産油国の関係閣僚会合を前に持ち高調整の売りが出やすかった。
外国為替市場で円の対ドル相場が円安に振れた局面では日経平均が上げる場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。
中国が11時に発表した2016年1~3月期の実質国内総生産(GDP)は市場予想をやや上回ったが、投資家の反応は限定的だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9845億円、売買高は10億2130万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1328と、全体の68%を占めた。値上がりは504、変わらずは120銘柄だった。
個別では、村田製とファナックが下げた。みずほFGとMS&ADも軟調で、小野薬と富士通の下げが大きかった。アデランス、富士通、サイバネットシステム、ジャパンディスプレイ、東邦チタニウムなども売られた。一方、建設の清水建と大林組は上昇し、アステラスと楽天が上げた。JR東海が堅調、築建設、不動テトラなどが上昇した
東証2部株価指数はわずかながら7日続伸した。前引けの2部指数は、前日比0.49ポイント高の4336.75となった。
個別銘柄では、コーアツ工業、中本パックスがストップ高。SYSKENは一時ストップ高と値を飛ばし、RVH、篠崎屋、土木管理試験所、ベネ・ワンやアートSHDは上げた、半面、丸八倉、スリーエフ、サイオス、朝日インテクと象印が下げた。
【市況】ジャスダック市場(前引け)=7日続伸、全体として小幅な上昇

日経ジャスダック平均株価は小幅に7日続伸した。前引けは前日比6円35銭高い2449円49銭となった。
東証1部の大型株を中心に最近の上昇で利益確定売りが先行しており、新興市場でも目先の利益を確定する目的の売りが目立った。
一方で、創薬ベンチャーなど短期的な期待から資金流入が続いた銘柄もあり、につながった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で295億円、売買高は6050万株。
個別銘柄では麻生フオーム、シスロケ、リーバイスが一時ストップ高。シンバイオ製薬、マークラインズ、アイサンテク、カルナバイオが上昇した。
半面、市進HD、EAJ、サン電子やドーン、テイツーが下落した。
【市況】東証マザーズ(前引け)=マザーズ指数は反落。

東証マザーズ指数は3営業日ぶりに小幅反落した。
前引けは前日比0.09ポイント安い1104.23だった。
個別銘柄ではアカツキ、グリーンペプタイドやそーせい、ナノキャリア、PCNET、ヨシムラフードが下落した。一方で、アライドアーキ、INSPEC、プラッツがストップ高。テラスカイ、地盤ネットHDは一時ストップ高と値を飛ばし、アンジェスやインベスC、アキュセラは上昇した。