<兜町カタリスト> 「せめて4日くらいは」
NYダウは18ドル高の17926ドルと3日続伸。
NASDAQは1ポイント安の4945ポイントと3日ぶりの反落とマチマチの動き。
3月のCPIが前月比0.1%上昇と市場予想を下回ったことから
短絡的に「利上げに慎重」とのモードが広がってダウは小動きだった。
バンカメメリルの決算は18%の減益だったが株価は2.5%上昇。
一方同様に減益だったウェルズ・ファーゴが0.5%の下落。
NYダウは25日移動平均(17521ドル)と
200日移動平均(17110ドル)がサポートした形で上昇。
その途中の一休みというところだろうか。
週末のOPECと非加盟産油国の会合で原油の減産方向でも打ち出せれば
来週はまた明るくなりそうだが・・・。
21日(木)のECB理事会を控えて売り向かうのは結構難しそうだ。
NYでは4月15日は確定申告納税期日。
その4月15日のNYダウは昨年まで過去37回のうち下落は6回。
上昇しやすいアノマリーに期待したいもの。
日経平均株価は177円高、452円高そして昨日は529円高の高値引け。
3日間の上昇幅は1159円となった。
3月1日~4日の4日続伸は988円高だったからそれよりも大きい上昇となった。
今年は4日続伸が最大なのでこれに挑戦というマインドだろう。
上向きに転じた25日移動平均(16595円)を一気に抜いた。
そしてまだ下向きの75日移動平均(16844円)も抜いてきた。
市場心理(25日)と需給(75日)面での不安は払しょくされ、
あとは200移動平均(18399円)が表現する景気と業績に対する懸念を
払しょくできるかどうかとなろう。
シカゴ225先物の終値は16805円と昨日の大証終値よりも100円近くマイナス。
高値は16920円であったのでシカゴでは頭を押さえられた格好。
17000円回復に期待はあるがシカゴはこれを否定しており難解な局面。
中国の1~3月GDPの発表が予定されているが
わずか2週間で集計された数字などあてになるものではない。
計画地での着地であろうからサプライズは少なかろう。
週末要因もあり新興中小型のテーマ株物色に分があろうか。
その新興市場のマザーズ市場での外国人の売買動向。
3月以降外国人投資家は買い越し。
3月の月間買い越しは140億円。
週間ベースでは毎週30億円台の買い越しだった。
4月第1週の売買は170億で円、3月月間を上回る規模での買い越し。
「ETF組成に絡む買いの可能性」という指摘も聞かれるが・・・。
いずれにしても7月19日のマザーズ指数先物上場までの新興市場は目が離せない。
というか、日経レバ(1570)に代表される指数主役の市場展開もほぼ2年。
そろそろ飽きてくるタイミングでもあろうから、その意味では「木」や「草」に目が行こうか。
東証投資主体別売買動向で外国人は145億円の買い越し。
なんと14週ぶりの買い越しとなった。
個人は237億円の買い越しで2週連続。
落ち着いてきた印象。
4月SQ値15507円ははるか下に見えるようになった。
これは3月のSQ以降の動きと似ている。
SQ値決定後は〇〇〇〇〇で5勝0敗。
騰落レシオは115.01%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.379%。
買い方はマイナス7.740%。
空売り比率は35.9%と久々の水準まで低下。
日経VIは26.11でNYの13%台と比べるとまだ高い。
日経平均採用銘柄のPERは15.36倍でEPSは1100円。
興味深かったのはシャープの新製品であるロボット携帯「RoBoHon」。
AIとIoTを組み合わせた商品だという。
話した内容の記憶や学習が可能で家族の顔などを認識して名前を呼ぶことができるという。
価格は21万3840円とやや高め。
月産5000台で半年での黒字化計画。
ビデオでもコンピュータでも、携帯でも最小は遊び心からスタートしたのが歴史。
独創的なヒット商品が「シャープらしさ」とされる。
どうせならホンハイの傘下入りする前に発表して欲しかった。
水曜日経の神奈川・首都圏経済版では「再生・細胞医療最先端へ」の記事。
川崎市殿町地区での「ライフ・イノベーションセンター」の完成を報じている。
夏をめどに本格稼働する方向だが、これもバイオ関連の起爆剤だろう。
木曜日経1面では「インフラにゼロ金利融資」の見出し。
経済対策の柱にというサブ見出し。
当面は「新幹線・都市鉄道整備・保育介護施設整備・奨学金」などに使われる方向。
いずれにしてもインフラ整備も忘れてはならない存在。
「追加経済対策」、「選挙対策」、「増税延期」、「伊勢志摩サミット」。
スケジュール的には悪くない。