04月14日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
14日の日経平均株価は大幅に3日続伸した。前日比529円83銭高の1万6911円05銭で終え、4月の高値を付けた。日経平均は3日間の上げ幅が1159円に達した。
前日の欧米株が軒並み大きく買われたことに加え、為替も1ドル=109円台半ばまで円安が進み、前日に続きリスクオフの巻き戻しが進んだ。
17年3月期業績への円高の影響が懸念されていた自動車や電機など輸出セクターが買い戻されたほか、前日の欧米市場で金融株が大きく上昇した流れを受け、保険や銀行株にも物色資金が向かった。鉄鋼をはじめ市況関連の上げも目立つ。東証1部の9割超の銘柄が上昇した。
日経平均は後場いったん伸び悩む場面もあったが、先物主導のインデックス的な買いも後押しして、後場終盤に再び買い直される展開となった。きょうは全体の92%の銘柄が値上がりしており、大引け時点の東証1部の騰落レシオは115%まで上昇している。東証1部の
3月31日以来、約2週間ぶりに500兆円台に戻した。
JPX日経インデックス400も3日続伸した。終値は前日比368.07ポイント高の1万2403.09だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、同38.91ポイント高の1371.35で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6689億円、売買高は25億273万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1797、値下がりは125、変わらずは29だった。
個別では、ファストリやファナック、村田製作所が急伸し、日経平均を押し上げた。三菱UFJや三井住友FG、新日鉄住金、JFEが買われ、今期(2017年3月期)の連結営業利益が前期比1割増と伝わった菱地所が高い。保土谷化学工業が大幅高、ネクシィーズグループ、日本ガイシも高い。DMG森精機が物色人気をみせたほか、協和発酵キリン、T&Dホールディングスなども値を上げた。
一方、ガリバーやサイゼリヤが下落した。前日まで5日続伸していた小野薬は反落し、前期(16年2月期)の純利益が減益となったローソンが売られた。SUMCO、スタートトゥデイ、イオンフィナンシャルサービスも安い。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,911.05 |
529.83 |
日経平均先物 |
16,900.00 |
480.00 |
TOPIX |
1,371.35 |
38.91 |
TOPIX先物 |
1,362.50 |
25.00 |
東証2部指数 |
4,336.26 |
27.65 |
JASDAQ |
2,443.14 |
18.79 |
マザーズ |
1,104.32 |
24.36 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2502730 |
2668900 |
東証2部 |
86680 |
13971 |
【市況】2部指数は6日続伸

東証2部株価指数は6日続伸した。大引けの2部指数は、前日比27.65ポイント高の4336.26となった。
個別銘柄では北陸電話工事が一時ストップ高。ケミプロ化成、ぷらっと、サイオス、セイヒョー、朝日インテクや象印が上げた。
一方、カワセコンピュ、日シス技術、SFPダイニング、ラオックスやアートSHDが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均株価は6日続伸

日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。終値は前日比18円79銭高い2443円14銭だった。円相場の下落を受けて日経平均株価が大幅に上昇し、投資家心理が改善した。
ジャスダック市場でもバイオ関連銘柄を中心に買いが集まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で854億円、売買高は1億4276万株だった。個別銘柄は、リーバイスがストップ高。日特エンジは一時ストップ高と値を飛ばし、EAJやカルナバイオ、トリケミカルが上昇した。半面、ケイブ、フォーサイド、サン電子やドーン、セプテニHDなどが下落した。
【市況】【市況】マザーズ指数は9年1カ月ぶり高値

東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比24.36ポイント高い1104.32と、2007年2月28日以来およそ9年1カ月ぶりの高値を付けた。
バイオ関連銘柄の循環物色の流れが続いた。個別銘柄ではブランジスタ、アライドアーキ、グリーンペプタイ、アウン、アンジェス、MDVなどがストップ高。JMNC、アカツキ、ナノキャリアが上昇した。一方、エニグモ、マイネット、そーせいやサイバダイン、インベスCが下落した。