04月14日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
14日午前の日経平均株価は大幅に3日続伸した。前日比400円80銭高の1万6782円02銭で前場を終えた。
欧米株高や為替の円安基調などを背景にリスクオフの巻き戻しが続いている。海外で金融関連株の戻りが顕著となり、これが波及するかたちで銀行や保険、不動産、証券などに買い戻しが入り全体相場を押し上げた。また、鉄鋼セクターにも買いが目立ち、全般はリターンリバーサルの流れが形成されている。
日経平均は前日(452円高)に続く急伸となったが、短期筋を中心に先高期待の上値追いや売り方の買い戻しなどが継続しているといい、過熱を警戒した利益確定や手じまいの売りは目立たない。
外国為替市場で円相場が対ドルで1ドル=109円台半ばまで弱含んだ。11日に年初来安値を付けていたトヨタなど、割安感に着目した買いが膨らんだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2122億円だった。先物を絡めたインデックス買いによる影響はあるものの値上がり銘柄数が全体の87%を占めるなど、買い気の強さが目立つ地合いとなっている。
売買高は11億9632万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1690と、全体の86.6%を占めた。値下がりは202、変わらずは59銘柄だった。
個別では、ファストリやファナックの上昇が目立ち、日経平均を押し上げた。三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクも物色人気を集めた。JR東海、JR東日本が買われた。2017年3月期の連結営業利益が前期比1割増との報道があった菱地所が高い。保土谷化学工業が買われ、ホクリヨウも急伸、竹内製作所、DMG森精機上げ足も目立つ。
一方、このところ上昇基調にあった小野薬が反落し、大東建や東芝が下げた。16年2月期の連結純利益が減益となったローソンが安い。
ガリバーインターナショナル、サイゼリヤが大幅安となったほか、SUMCO、スタートトゥデイなども値を下げた。
【市況】2部指数は続伸、北陸電話工事が一時ストップ高

東証2部株価指数は6日続伸した。前引けの2部指数は、前日比22.41ポイント高の4331.02となった。
個別銘柄では北陸電話工事、マルコ、ケミプロ化成、ぷらっと、朝日インテクや象印が上昇した、半面、カワセコンピュ、トレックスセミ、SFPダイニング、日シス技術が下落した。
【市況】日経ジャスダック平均株価は6日続伸

日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。
前引けは前日に比べ16円31銭高い2440円66銭だった。外国為替市場での円安・ドル高を受けて、新興企業向け市場でも投資家のリスク選好姿勢が強まり、買いが優勢だった。バイオ関連株などを物色する動きが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で547億円、売買高は8718万株。
個別銘柄では倉元、平田機工、田中化研、シンバイオ製薬、EAJやカルナバイオ、アイサンテクが上昇した。半面、ケイブ、ファンドクリG、ニューテック、セプテニHDやフォーサイドなどが下落した。
【市況】マザーズ指数は続伸9年、1カ月ぶりに1100上回る
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比20.82ポイント高い1100.78だった。取引時間中としては2007年3月1日(1119.72)以来、およそ9年1カ月ぶりに心理的節目の1100を上回った。主力株の一角に循環物色の流れが続いた。
個別銘柄ではHamee、MDV、アンジェス、ブランジスタ、INSPECがストップ高。アウン、ジェネパ、グリーンペプやアカツキ、ナノキャリアが上昇した。
一方、CRIミドル、エニグモ、ALBERT、そーせいやインベスC、FFRIは下落した。