04月13日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
13日午前の日経平均株価は大幅に続伸した。午前の終値は前日比421円03銭高の1万6349円82銭ときょうこれまでの高値だった。
前日の米株高や原油市況の上昇、また為替が1ドル=108円台後半まで円安方向に押し戻されたことなどリスク選好の条件が揃い、主力株を中心に広範囲に買いが流入した。
トヨタやホンダなど主力の輸出関連株に買いが膨らんだほか、先物への買いを受けて値がさ株も買われた。
先物にこの水準を意識した買いが先行し、裁定取引に絡んだ買いがファストリやKDDI、ファナックなど値がさ株に入ったことも指数を押し上げた。
資源価格の上昇を受けエネルギー関連企業の信用力が改善するとの思惑や、海外市場での金融株高の流れを引き継ぎ、三菱UFJや三井住友FGなど銀行株が買われ、相場をけん引した。
中国税関総署が発表した3月の貿易統計で輸出が市場予想以上に伸びたことで中国景気の底入れ期待がじわりと高まり、買い安心感を誘った。
JPX日経インデックス400も大幅続伸し前日比303.63ポイント高い1万2020.66で終えた。
東証株価指数(TOPIX)も大幅に続伸した。業種別TOPIXは全33業種が上昇した。「保険業」や「鉱業」、「銀行業」などが大幅高になった。
前引けの東証1部の売買代金は1兆1056億円、売買高は11億3428万株、東証1部の値上がり銘柄数は1731と全体の9割に迫った。値下がりは156、変わらずは62だった。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが買われ、マツダや富士重など円相場が収益に与える影響が大きい自動車株が大幅に上昇。小野薬が高く、ソフトバンクも買われた。村田製やTDK、京セラなど電子部品関連株も上げた。良品計画、津田駒工業、コメリ、ニッケなども値を飛ばした。
半面、朝方に年初来高値を更新したソニーが安く、楽天も下げた。大東建が軟調で、パイオニアも下げている。高島屋が大幅安となったほか、ベルシステム24ホールディングスの下げも目立つ。ネクソン、ラウンドワンも下落した。
【市況】東証2部指数は続伸、日シス技術がストップ高

東証2部株価指数も続伸した。前引けの2部指数は、前日比25.52ポイント高の4299.57となった。
個別銘柄では日シス技術がストップ高。エルミック、ローツェ、DNA研、ラオックス、象印、朝日インテクが上げた。
半面、トレックスセミ、オンリー、RVH、ヨネックス、ぷらっとが下げた。
【市況】ジャスダックは続伸

日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。前引けは前日に比べ16円03銭高い2422円10銭だった。原油高を受けて日経平均株価が大幅に上昇し、投資家のリスク選好姿勢の強まりを映した買いがジャスダック市場でも優勢になった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で277億円、売買高は7975万株。日本医療研究開発機構が公募する事業に採用されたと発表したセルシードが上昇した。
個別銘柄ではアスラポート、キムラが一時ストップ高。小僧寿し、セルシード、ドーン、カルナバイオが高い。半面、ULSグループ、イナリサーチ、アルバイトタイ、プロパストやアイサンテクが安い。
【市況】東証マザーズ(前引け)=マザーズ指数は反発

東証マザーズ指数は反発した。前引けは前日比18.62ポイント高い1071.68だった。
前日に下落した銘柄を中心に短期的な戻りを見込んだ買いが入った。
個別銘柄ではMDV、アライドアーキがストップ高。Hamee、メドピアは一時ストップ高と値を飛ばし、そーせいやグリンペプ、ジグソーが上昇した。
一方、アンジェスやモルフォ、総医研、GNI、MRTが下落した。
【市況】日経平均前引け、続伸 421円高の1万6349円

13日午前の日経平均株価は続伸し、午前の終値は前日比421円03銭高の1万6349円82銭だった。
取引時間中としては4月1日以来の水準を付けた。
東証1部全体の9割近い銘柄が値上がりしている。
前日12日の海外市場で原油先物相場が約4カ月半ぶりの高値をつけ、円相場が1ドル=108円台後半まで下落し、運用リスクを回避する姿勢が和らいだ。
海外市場で金融株が買われた流れを受け、三菱UJFJや三井住友FGなど銀行株が買われ相場を押し上げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸し、午前の終値は同16円03銭高の2422円10銭だった。