04月13日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
13日の東京株式市場は続伸後、戻りを試す場面もありそう。その後は、1万6000円台の値固め相場になると考える
日経平均株価予想レンジは、1万5900円-1万6300円を想定する。
為替相場は、ドル・円相場が1ドル=108円台の半ばと円安に振れ、為替相場の落ち着きから、輸出関連株に見直し買いが入ることも想定される。
また、ニュースで、中国が経済の活性化を図るため税制改革を実施し、年間で5000億元(約8兆円)規模の減税を行うことを明らかにしたと報道、中国関連株に関心が向かいそう
4/8高値1万6027円や4/5高値1万6066円を上回ってくれば、4/1の日銀短観ショックで急落する前の水準である1万6700円近辺までは抵抗も少ない。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2020万株、買い2640万株で、差し引き620万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、商社、通信、鉱業、ガス、鉄鋼、電機、食品、小売、銀行など。買いセクターに、サービス、ガラス、銀行、不動産、海運、小売、薬品、通信、機械など。
【注目の材料銘柄】
■日本毛織 <3201>
12-2月期(1Q)経常は41%増益で着地。また、株主優待制度を拡充。現行の優待カタログによる特別価格販売に加え、100株以上を保有する株主を対象に、一律クオカード500円分を年2回追加で贈呈する。
■リソー教育 <4714>
今期経常は10%増で10期ぶり最高益、6円増配へ。
■津田駒工業 <6217>
上期経常を2倍上方修正。
■オリエントコーポレーション <8585>
前期経常を20%上方修正。
■アスラポート・ダイニング <3069>
コメ卸大手の神明ホールディングと資本業務提携。神明HDを割当先とする第三者割当増資を実施し、12.6億円を調達。外食事業で協業するほか、神明HDから米を含む食材の供給を受ける。また、アサヒビールを割当先とする第三者割当増資で6.1億円を調達する。
■石井工作研究所 <6314>
前期経常を90%上方修正。
■セルシード <7776>
日本医療研究開発機構(AMED)が公募した平成28年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」に、事業テーマ「体性幹細胞シート製品における迅速品質管理法の開発」が採択された。東京女子医科大学と、(自己)培養上皮細胞シート製品(食道再生上皮シート)における最終製品の迅速品質管理の評価技術開発を進める。事業期間は4月から19年3月まで。
■アイビーシー <3920>
組み込みプラットフォームの開発メーカーのアットマークテクノと、IoTを活用した製造ラインの統合管理ソリューションで協業。IoT活用における可用性向上、予兆検知、予防保全の実現に向けて連携。
【13日予定】
【国内】
3月国内企業物価指数(8:50)
3月マネーストック(8:50)
《決算発表》
イオン、ローソン、オリックスJRE、イオンモール、GLP、イオンディライ、ディップ、ガリバー、サイゼリヤ、TSIHD、歌舞伎、SFPダイニン、わらべや、ファンタジー、MV各社、ジーフット、大庄、リテールPT、進和、サンデー、トレファク、ワッツ、天満屋ス、モバクリ、コックス、リーバイス、ファンドクリG、ホクリヨウなど
【海外】
中国3月貿易収支
韓国総選挙
ユーロ圏2月鉱工業生産(18:00)
米3月小売売上高(21:30)
米3月生産者物価(21:30)
カナダ銀行翌日物貸出金利(23:00)
ベージュブック
米10年国債入札
《決算発表》
JPモルガン・チェース
休場:タイ(旧正月、~15日)、韓国
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります

【NY概況】
12日のNYダウ工業平均は反発し、前日比164ドル84セント高の1万7721ドル25セントで終えた。
原油先物相場の急伸を好感した買いがシェブロンなどエネルギー株を中心に入り、相場を押し上げた。エネルギー企業への融資焦げ付きへの懸念が後退し、ゴールドマン・サックスなど金融株も上げた。
ロシアのインタファクス通信は主要産油国のロシアとサウジアラビアが増産凍結で一致したと伝えた。WTI原油がおよそ4カ月半ぶりの高値に上げ、好感した買いが広がった。
朝方は下げる場面もあった。非鉄大手アルコアが11日の通常取引終了後に発表した1~3月期決算が市場予想を下回り、本格化する主要企業の業績に警戒感が広がった。
国際通貨基金(IMF)が世界経済の見通しを引き下げたことで朝方は売られる場面もあった
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比38.692ポイント高の4872.091で終えた。
セクター別では消費者・サービスを除いて全面高となり、エネルギーや銀行の上昇が目立った。
原油相場の上昇を受けてサウスウエスタン・エナジーやデボン・エナジーなどエネルギー関連会社が大幅上昇。中国の電子商取引(EC)最大手アリババ集団が上昇した。同業大手の株式を取得すると発表したことがきっかけ。製薬のアッヴィは当局から慢性リンパ性白血病治療薬の承認を受け、買われた。
ダウ平均採用の30銘柄はすべて上昇しウォルマート・ストアーズやキャタピラー、デュポンなどの上げが目立った。
半面、コーヒーチェーン大手のスターバックスは売り優勢だった。証券会社の投資判断引き下げを受けた。ネットワーク機器のジュニパーネットワークスは前日に1~3月期の売上高見通しを下方修正し、売りがかさんだ。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,721.25 +164.84
S&P500種
2,061.72
ナスダック
4,872.091 +38.692
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発し、6営業日ぶりに1万6000円台を回復して終えた。6月物の終値は前日比355円高の1万6065円で、12日の大阪取引所の終値を135円上回った。原油高を背景に米株が上昇とともに買われた。6月物は一時1万6130円まで上げた。安値は1万5650円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16065 ( +135 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16115 ( +185 )
( )は大阪取引所終値比