04月12日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
12日の日経平均株価は反発し、前日比177円66銭高の1万5928円79銭で終えた。
前日の欧米株市場は高安まちまちだったものの、円高・ドル安に一服感が広がって投資家心理が改善した。
4月以降に短期間で1万6000円割れの水準まで下がったことで、短期的な戻りを期待した買いが入りやすい面もあった。取引終了近くに上げ幅は210円を超え、節目の1万6000円にあと36円あまりに迫る場面があった。
朝方は前日の米国株安や1ドル=107円台の円相場を嫌気して下げて始まった。次第に外国為替市場で円相場が1ドル=108円台前半と円安・ドル高方向に振れ、自動車セクターやメガバンクが大きく切り返したことから投資家の不安心理が後退、徐々に上げ幅を拡大して一時1万6000円回復を指呼の間に捉える場面もあったが、そこからは上値も重かった。
JPX日経インデックス400は反発し、終値は前日比167.69ポイント高の1万1717.03。東証株価指数(TOPIX)も反発して終値は前日比19.56ポイント高の1299.35だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆848億円。売買高は21億3832万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1331と全体の68%を占めた。値下がりは515、変わらずは105銘柄だった。
個別では、輸出関連株に戻りを期待した買いが入り、トヨタや日産自の自動車株や新日鉄住金やJFEの鉄鋼株が上昇した。三井住友FGや三菱UFJなどメガバンクも大きく上げ、TOPIXをけん引した。がん免疫薬の今期売上高が6倍に増えると11日に発表した小野薬に買いが膨らんだ。海外で大幅な人員削減に踏み切ると伝わった野村が大幅高となった。
村田製作所、ファナック、日本カーバイド工業が活況高となった。
一方、内需株の下げが目立った。食品株ではキッコマンや明治HD、小売株でセブン&アイや島忠が下落した。ペプチドリームも軟調。JSRが大幅安、クックパッド、アイスタイルも売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,928.79 |
177.66 |
日経平均先物 |
15,930.00 |
190.00 |
TOPIX |
1,299.35 |
19.56 |
TOPIX先物 |
1,299.00 |
20.00 |
東証2部指数 |
4,274.05 |
30.52 |
JASDAQ |
2,406.07 |
3.35 |
マザーズ |
1,053.06 |
-22.14 |
出来高 |
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|
東証1部 |
2138320 |
2084847 |
東証2部 |
54190 |
13569 |
【市況】東京株式2部指数は4日続伸。

東証2部株価指数は4日続伸した。
個別銘柄では大引けの2部指数は、前日比30.52ポイント高の4274.05となった。
個別銘柄ではツインバード、バナーズ、長大、東邦金属、ラオックスや技研製が上げた、半面、日シス技術、アイレップ、RVH、サイオスやアートSHDが下げた。
【市況】ジャスダックは4日続伸

日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比3円35銭高の2406円07銭だった。円高一服を受けて日経平均株価が一時200円を超える上げ幅となりジャスダック市場でも買いが優勢だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で615億円、売買高は1億2686万株だった。個別銘柄ではIGポート、ULSグループがストップ高。市進HDは一時ストップ高と値を飛ばし、ドーンやカルナバイオ、レイが上げた。半面、このところ自動運転関連として物色されていたアイサンテクが下げた。プロパストがストップ安。サン電子、テイツー、シンバイオ製薬、下落した。
【市況】東証マザーズは、5営業日ぶりに反落

東証マザーズ指数は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比22.14ポイント安の1053.06だった。市場では「円高進行が一服し、円高のあおりを受けにくいとみて新興株に買いを入れた投資家が利益確定の売りを進めた」との声が聞かれた。
そーせいなどバイオ関連株の軟調さが目立った。個別銘柄ではGNIがストップ安。ジグソーやアンジェス、モルフォが下落した。メドピア、ケアネット、総医研、ブランジスタ、MRT、ジェネパなどがストップ高。グリンペプやサイバダイン、ブランジスタが上昇した。
朝方は堅調に推移していた。一時は1089.12と、取引時間中として2007年3月1日以来およそ9年1カ月ぶりの高値を付けた。