04月12日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
12日午前の日経平均株価は反発した。前引けは前日比186円67銭高の1万5937円80銭だった。
外国為替市場の円高警戒ムードが根強いなかで売り優勢でスタートしたが、売り一巡後は押し目買いが優勢となりプラス圏に切り返した。
先週半ばまで大幅な下落が続いていた反動が出やすく、短期的な戻りを期待した買いが優勢だった
朝方は売りが先行した。1ドル=107円台まで円高・ドル安が進み、投資家心理に影を落とした。売り一巡後は割安感などに着目した買いも入り、間もなく上げに転じた。
為替が1ドル=108円台に押し戻されると、日経平均の上げ幅は200円を超える場面もあった。
自動車など主力輸出株が物色されたほか、3月下旬以降は一貫して下げ歩調にあった銀行株が満を持して切り返した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆107億円、売買高は10億7633万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1530と全体の78%を占めた。値下がりは331、変わらずは89銘柄だった。
個別では、小野薬品工業が大商いで急騰、トヨタやホンダ、日産自の自動車大手がそろって大きく上げた。銀行株もそろって買いが入り、三井住友FGや三菱UFJなどメガバンクが大幅上昇した。ファナック、ソフトバンクなど値がさ株の一角も高く、日経平均を押し上げた。日本カーバイド工業、新生銀行など低位株にも物色の矛先が向いている。
一方で食品株がさえず、明治HDやJTが下落。買い手控えが響き、セブン&アイやサンドラッグなどの小売株が下げた。KDDIも売りに押された。JSR、クックパッド、LIXILグループなども値を下げた。