04月11日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
11日の日経平均株価は3日ぶりに反落した。
終値は前週末比70円39銭安の1万5751円13銭だった。
前週末の欧米株市場が総じて高かったものの、外国為替市場で円相場が1ドル=107円台後半まで上昇し、輸出企業の業績下振れ懸念から幅広い銘柄に売りが出た。日経平均の下げ幅は300円に迫る場面もあった。
今月下旬から発表が本格化する3月期企業決算で17年3月期業績は保守的な計画が予想され、ガイダンスリスクに先んじた売りが全体指数を押し下げた。ただ、後場終盤は1ドル=108円近辺までドルが買い戻され、これに歩調を合わせて日経平均も下げ幅を縮小する展開となった。市場では公的年金による買いなどの思惑も支えになったとの見方もあった。
目立った手掛かりに乏しく、投資家の様子見ムードが強かった。来週から発表が本格化する主要企業の2016年3月期決算を前に、積極的な買いが手控えられた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8604億円と、2兆円を下回って今年4番目の低水準だった。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落した。前週末比72.96ポイント安の1万1549.34で終えた。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、終値は同7.90ポイント安の1279.79だった。
東証1部の売買高は18億2657万株。値下がり銘柄数は1116、値上がりは698、変わらずは136だった。
円高による輸出採算の悪化懸念からトヨタやホンダ、富士重など自動車株が売りに押された。業績見通しの修正を発表したパソナGと島忠がそろって大幅安。ワキタ、ネクスト、メディカルシステムネットワークも売られた。
半面、主力商品の値上げを発表したヤクルトが大幅に上昇した。政府が自動運転車の実現に向けたインフラづくりに官民で乗り出すと伝わり、パイオニアやゼンリンが買いを集めた。
ペプチドリームも買いが優勢だった。gumiがストップ高となったほか、ヒト・コミュニケーションズ、ベリサーブも値を飛ばした
東証2部株価指数は小幅に3日続伸した。大引けの2部指数は、前週末日4.12ポイント高の4243.53となった。
個別銘柄では日シス技術がストップ高。ノダは一時ストップ高と値を飛ばし、アートSHD、アイレップ、ノダが上げた、半面、C&R社、象印やラオックス、エスクローAJ、インテリックス、が下落した。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前週末比22円99銭高の2402円72銭だった。円高で買い手控えムードの広がるなか、動きの軽い新興企業銘柄は堅調。内需関連銘柄が多くを占めることも買いやすさにつながった。新興株の盛り上がりについて市場には「投機的な個人の物色が入ったほか、主力株への買いを控えた海外投資家が成長性のある新興銘柄に資金を投じた」との声があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で555億円、売買高は1億7273万株だった。個別銘柄ではドーン、EAJがストップ高。テイツーやドーン、アイサンテクが上昇。けん引役となったドーンとアイサンテクは、ともに自動運転での成長期待の買いが広がった。半面、三光合成、フジタコーポ、プロパストやイリソ電子、日本ライフLは下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前週末比32.95ポイント高の1075.20で、2007年3月以来となる約9年1カ月ぶりの高値だった。個別銘柄ではグリーンペプタイが一時ストップ高。MDV、FFRI、ALBERT、そーせいやジグソー、モルフォが上昇した。一方でシリコンスタジオがストップ安。ブランジスタやUMNは下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,751.13 |
-70.39 |
日経平均先物 |
15,740.00 |
-90.00 |
TOPIX |
1,279.79 |
-7.90 |
TOPIX先物 |
1,279.00 |
-7.50 |
東証2部指数 |
4,243.53 |
4.12 |
JASDAQ |
2,402.72 |
22.99 |
マザーズ |
1,075.20 |
32.95 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1826570 |
1860445 |
東証2部 |
58500 |
13262 |