04月11日 相場概況(寄り付き後)
[10時の概況]
日経平均株価は前週末比198円20銭安の1万5623円32銭で推移。
取引開始前に内閣府が発表した2月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比9.2%減の8487億円だった。QUICKが事前に集計した民間予測の中央値(12.0%減)からは上振れた。市場では「想定ほど悪くないが、現時点での相場への影響は限られる」との指摘があった。
外国為替市場で再び1ドル=108円台前半まで円高・ドル安が進み、企業の輸出採算が悪化するとの懸念から売りが優勢になった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ反落で始まった
日経平均マイナス寄与度は12.75円の押し下げでファナックがトップ。以下、ソフトバンクが10.71円、京セラが10.2円、TDKが7.84円と続いている。
プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を3.33円押し上げている。次いで味の素が0.82円、パイオニアが0.47円、ニチレイが0.47円と続く。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は464、値下がり銘柄数は1335、変わらずは144名柄だった。業種別では33業種中、鉱業、石油、海運を除き安い。値下がりで目立つのは銀行、精密機器、輸送用機器、証券、金属製品など。
円高進行を受けて、主力輸出株のトヨタや富士重が安い。前週末8日に2016年8月期の業績見通しを引き下げた島忠が大幅安。一方、8日に業績悪化から大幅安となっていたファストリが反発。8日発表の15年6月~16年2月期の決算が好調だったサカタタネが高い。
225先物はみずほ・JP・野村・日興・三菱・マネ・ぱりばが買い越し。
ニューエッジ・ドイツ・シティ・アムロ・大和・ナティクスが売り越し。
TOPIX先物はメリル・ドイツ・大和・ソジェン・パリバが買い越し。
GS・ニューエッジ・クレディ・JP・三菱が売り越し。
外資系等は西松屋(7545)とそーせい(4565)に注目。
テクニカル的にはスクロール(8005)、名鉄(9048)、ミロク(9928)、いちご(2337)、ウェルネット(2428)、ニチレイ(2871)、スタートト(3092)、ライオン(4912)、ダンロップス(7825)が動兆。