04月07日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
7日午前の日経平均株価は続落した。前日比39円40銭安の1万5675円96銭で前場を終えた。円高・ドル安を嫌気し、自動車株や機械株などの輸出関連株の下げが目立った。方向感の乏しい展開を続けた。
円相場に神経質な展開が続いた。朝方の財務省幹部の円高けん制発言を受け円相場が伸び悩んだ場面では日経平均も一時上げに転じたが、買い手控えムードは依然として強い。
前日までの7日続落を受けて目先値ごろ感と6日の米株高や米原油先物相場の上昇を受け、三菱商など資源関連株に見直し買いも観測されたが、外国為替市場で1ドル=109円20銭前後まで円高が進行していることを受け、輸出主力株中心に冴えない動きを強いられている。前場段階で売買代金は1兆円を下回った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9982億円だった。売買高は10億6364万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は968と全体の49.7%を占めた。値上がりは821、変わらずは158銘柄だった。
個別では、トヨタや日産自、富士重が下落した。ファストリやファナックも下げた。三井住友FGや第一生命保険が売られた。大和工業が大幅安、マネーパートナーズグループの下げも目立つ。中核子会社の社長交代が取締役会で提案されると伝わったセブン&アイが安い。一方、ソフトバンクやKDDIが上昇した。村田製作所も大幅上昇、NTTドコモも買いが先行している。国際石開帝石や三井物は上げた。武田や小野薬も上昇した。ペプチドリームが堅調、JCRファーマも値を飛ばした。
東証2部株価指数は8日続落した。前引けの2部指数は、前日比1.82ポイント安の4180.96となった。個別銘柄では技研製作所、サイバーコム、ヨシックス、ラオックスや象印が下げた。一方、日本精機、サーラ住宅、アートSHDやAGCapが上げた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日に比べ3円88銭高い2367円65銭だった。新興市場でも個人などの買いが先行した。ただ、円相場が約1年5カ月ぶりに1ドル=109円台前半まで上昇し、日経平均株価も前引けにかけ下げに転じた。上値では戻り待ちの売りも出て、日経ジャスダック平均は前引けにかけて伸び悩んだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で218億円、売買高は6026万株。個別銘柄ではジオネクスト、アビックス、カルナバイオやリプロセルが上昇し、3月の既存店売上高の増加を好感してマクドナルドが買われた。半面、ニューテック、ケイブ、サン電子やトレイダーズ、メディシノバが下落した
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比34.33ポイント高い982.26だった。
そーせいがストップ高となる前日比3000円(21%)高の1万7180円まで上昇し、指数をけん引した。
ファーストコーポ、ソネットメディア、ジグソーやモルフォ、サンバイオが上昇した。一方、PRTIMES、インベスCやミクシィ、5日上場のHyAS&Cが下落した。