04月06日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
6日の日経平均株価は7日続落し、終値は前日比17円46銭安の1万5715円36銭だった。年初来安値を付けた2月12日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた。
7日続落は2012年11月13日まで7日続落して以来、3年5カ月ぶりで安倍晋三首相による経済政策が株高の原動力となった「アベノミクス相場」で初めてとなる。
前日の欧米株市場が総じて軟調だったほか、外国為替市場では円買いが進み、海外で一時1ドル=110円を割り込む急速なドル安・円高となったことを受けて買いが手控えられた。
ただ、前日までの6日間で日経平均は約1400円の下落をみせていたこともあって、突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いが下値を支え、途中プラス圏で推移する時間帯も長かった。後場は株価指数先物を絡めたインデックス売りが重荷となり漸次水準を切り下げ、引け際に下げ渋ったもののプラス圏には切り返せなかった。
市場では「手掛かり材料が乏しく、持ち高を大きく傾けにくい」との声があった。
6日午前には中国メディアの財新と英マークイットが発表した3月の中国の非製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から改善した。中国景気の不透明感が和らいだ場面もあったが、買いは続かなかった。
JPX日経インデックスは小幅に続落した。終値は前日比8.63ポイント安の1万1431.76だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に続落し、前日比0.62ポイント安の1267.75で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1149億円、売買高は21億4727万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1083、値上がりは730、変わらずは137だった。
個別では、円高で収益圧迫の懸念が強まった三菱ケミHDや三井化学が安い。5日に16年3月期に約670億円の減損損失を計上すると発表した国際石開帝石も売りに押された。セブン&アイ・ホールディングスが軟調、村田製作所も冴えない。東洋電機製造、トクヤマが急落、マネーパートナーズグループも大幅安となった。
半面、5日に開いた事業説明会をきっかけにインド事業の成長期待が高まったスズキは大幅に上昇した。トヨタ、日産自、ホンダも上げた。経営統合に向けた協議を始めると発表したDCMとケーヨーも高い。ペプチドリームもしっかり。武田薬品工業も買いが優勢だった。九州電力、北海道電力が大幅高、アダストリアも値を飛ばした。
東証2部株価指数は7日続落した。大引けの2部指数は、前日比18.19ポイント安の4182.78となった。
個別銘柄ではサンコーテクノ、RVH、象印、日精機が売られた。一方、サイバーコム、朝日インテク、アートSHD、サイオス、瑞光が上げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は7日続落した。終値は前日比14円68銭安い2363円77銭と、3月1日以来約1カ月ぶりの安い水準を付けた。7日続落は2015年7月22~30日以来となる。株式相場全体の地合い悪化を映し、新興市場でも個人投資家などによる換金目的の売りが優勢だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で440億円で、3月3日以来約1カ月ぶりの少なさだった。売買高は1億5742万株だった。
個別銘柄では大和コン、ウイルプラスHD、EAJ、サン電子やフィスコが下落した半面、IGポート、ニューテック、テイツーがストップ高。日本ISKやDガレージが上昇した。米企業との共同研究契約を結んだと発表したヘリオスや、3月の既存店販売が堅調だったセリアも買われた。
東証マザーズ指数は反発し、終値は前日比4.75ポイント高い947.93だった。上場2日目のHyAS&Cは公募・売り出し価格(公開価格、950円)の2.9倍となる2750円で初値を付けたものの、前場中ごろから売りが優勢になり、終値は初値比で制限値幅の下限(ストップ安)となる2250円だった。個別銘柄ではシリコンスタジオ、PRTIMES、エクストリームがストップ高。そーせいやジグソーが上昇した一方で、INSPECがストップ安。イントランス、アカツキやグリンペプが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,715.36 |
-17.46 |
日経平均先物 |
15,740.00 |
10.00 |
TOPIX |
1,267.75 |
-0.62 |
TOPIX先物 |
1,268.50 |
0.50 |
東証2部指数 |
4,182.78 |
-18.19 |
JASDAQ |
2,363.77 |
-14.68 |
マザーズ |
947.93 |
4.75 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2147270 |
2114933 |
東証2部 |
50150 |
12882 |