04月06日 相場概況(前引け)

【前引け概況】
日経平均株価は反発した。午前終値は前日比44円31銭高の1万5777円13銭だった。
朝方は売り買い交錯で始まり、その後は強弱感が対立するなか方向感に乏しい展開となったが、後半になって買いに厚みが加わった。
中国メディアの財新と英マークイットが6日午前に発表した3月の中国の非製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から改善し、中国景気の不透明感が和らぎ株価を支えた。
前日までの6日続落で日経平均が大きく値下がりしていた反動もあって買いが入った。6日の東京市場で急速な円高進行が一服したのも、企業の輸出採算悪化への懸念の後退につながった。
ただ、上値を買う動きも限定的で値動きは重く、値下がり銘柄数が値上がりを上回るなど、地合いはそれほど良くないようだ。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も反発した。
午前の東証1部の売買代金は概算1兆367億円、売買高は11億2771万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は846、値下がりは958、変わらずは145だった。
個別では5日に経営統合に向けた協議を始めると発表したDCMとケーヨーが上昇した。2016年3月期に約670億円の減損損失を計上すると発表した国際石開帝石のほか、トヨタや日産自、マツダも高い。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクもしっかり。武田薬品工業も買い優勢。九州電力など電力株が物色人気を集めたほか、アダストリア、トーセイなどの上げ足も目立つ。
半面、5日に発表した2017年2月期の業績見通しが慎重だと受け止められたスギHDが安い。NTTドコモやソフトバンクなど通信株の一角が売りに押された。
パナソニックが安く、村田製作所も冴えない。ペプチドリームが軟調、マネーパートナーズグループも朝高後に急反落となった。
東証2部指数は7日続落した。前引けの2部指数は、前日比33.36ポイント安の4167.61となった。
個別銘柄ではRVH、象印、日本精機、ベネ・ワンが売られた。一方、サイバーコム、瑞光、サイオス、神島化学工業、アートSHDが買われた。

【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比14円90銭安の2363円55銭だった。新興市場でも運用リスクを回避するための売りが優勢だった。投資家心理の悪化に加え、相場の上昇をけん引するような買い材料の乏しさも重荷だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で260億円、売買高は8035万株。個別銘柄では大和コン、3Dマトリックス、EAJ、サン電子やフィスコが下落した半面、ニューテックがストップ高。日本ISKやDガレージが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比0.87ポイント安い942.31だった。個別銘柄ではイントランス、アカツキ、リボミック、グリンペプが下落した。一方でエクストリームがストップ高。シリコンスタジオ、アイビーシー、そーせいやブランジスタは上昇した。
上場2日目のHyAS&C(6192)が公募・売り出し価格(950円)の2.9倍となる2750円で初値を付けた。前引けは2301円だった。