04月06日 相場概況(寄り付き後)

【10時の概況】
6日10時現在の日経平均株価は前日比51円50銭安の1万5681円32銭で推移。
朝方は底堅い展開で始まった。企業業績の鈍化懸念が強く次第に売りが優勢になった。
「前日まで6日続落した反動で、押し目買いが入った」と指摘する。だが、企業業績への懸念で「積極的に上値を追う買いは期待できない」という。5日の欧米株式相場の下落も日本株の重荷になっている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も下げ、10時過ぎに一段安となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6083億円、売買高は6億7065万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1299、値上がりは525、変わらずは124だった。
業種別では33業種中7業種が値上がり。1位は空運で、以下、鉱業、ゴム製品、精密機器と続く。値下がり上位には電気・ガス、倉庫・運輸、水産・農林が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は11.37円の押し下げでファストリがトップ。以下、KDDIが8.83円、ソフトバンクが6.71円、NTTデータが4.31円と続いている。
プラス寄与度トップは京セラで、日経平均を6.82円押し上げている。次いでスズキ <7269>が2.90円、武田が2.39円、TDKが2.35円と続く。
トヨタが下げに転じる場面があった。富士重も安い。5日発表した2017年2月期の業績見通しが慎重だと受け止められたスギHDも安い。半面、米政策会社の抗エイズウイルス(HIV)薬を国内で販売する見通しとなった鳥居薬が上昇した。自動車株のなかではスズキが高い。
日本郵政が堅調。ファミリーマートと業務提携すると発表した。
両社はゆうパックの受け取りやゆうちょATMの設置で協力してきたこれまでの関係を強化する。日本郵便との取り組みについては、国内外のファミリーマート店舗を基点として配送する「越境eコマース」サービスや宅配ロッカー「はこぽす」の設置を進める。
東証2部指数は7日続落した。象印、朝日インテク、日精機が下げ、サイバーコム、瑞光が上昇した。
225先物はニューエッジ・バークレイズ・三菱・フォリップ・日産・SBIが買い越し。
ドイツ・モルスタ・岡三・みずほ・ソジェン・メリルが売り越し。
TOPIX先物はHSBC・メリル・ニューエッジ・みずほ・パリバが買い越し。
UBS・野村・JP・バークレイズが売り越し。
テクニカル的には、アダストリア(2685)、東洋紡(3101)に注目。