04月05日 相場概況(大引け)

【大引け概況】
5日の日経平均株価は6日続落し、前日比390円45銭安の1万5732円82銭で終えた。年初来安値を付けた2月12日以来、約2カ月ぶり安値を付けた。
6日続落は、年初の1月4日から12日まで下げて以来、約3カ月ぶり。外国為替市場で1ドル=110円台後半に円高・ドル安が進行し、企業業績への影響を懸念した売りが幅広い銘柄に出た。
終始売り優勢の展開で、日経平均株価は寄り後も漸次水準を切り下げる展開。後場に入って下げ幅を広げ、安値圏に近い水準で着地した。
NY原油先物相場が時間外取引で軟調に推移したことも世界経済の成長減速懸念を強め、投資家が運用リスクを避ける目的の売りを急いだ。主力株の日立、住友電などには断続的な売りが出て、時価総額の大きい銀行や証券など金融株、商社株も大幅に下げた。一方、景気に業績が左右されにくい水産や医薬品の一角は底堅い値動きだった。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比302.93ポイント安の1万1440.39だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、34.34ポイント安の1268.37で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2797億円。売買高は22億3387万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1896と2月9日以来、約2カ月ぶりの高水準で、全体の約97%を占めた。値上がりは43、変わらずは11だった。
個別では、原油安を嫌気して資源開発大手の国際石開帝石や石油元売り大手のJXが大幅安となった。3月の既存店売上高と客数が減少したファストリも下げた。トヨタ自動車、三菱重やクボタ、スズキ、マツダの下げも目立つ。キーエンス、ファナックも安い。メディカルシステムネットワークが急反落、さくらインターネット、KLabも大きく下落した。一方、前日に決算を発表したキユーピーが大幅高。ソフトバンクとソニーは逆行高となり、大東建の上げが目立った。アダストリアも買われた。日本水産、東洋紡なども物色人気となった。
東証2部株価指数は6日続落した。大引けの2部指数は、前日比90.93ポイント安の4200.97となった。個別銘柄ではサイバーコム、省電舎、アートSHD、ラオックスと象印が下げ、一方、ぷらっと、エリア、土木管理試験所、ヨシックスと指月電が上げた。

【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は6日続落した。終値は前日比39円30銭安い2378円45銭だった。運用リスクを避けるための売りが新興株市場でも膨らんだ。市場では「個人投資家が主力株の取引で生じた損失を補うため、テーマ物色で買っていた中小型株に利益確定の売りを出した」との声があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で630億円、売買高は1億2806万株だった。個別銘柄ではフジタコーポ、昭栄薬品、トレイダーズHD、サン電子やカルナバイオ、プロパストが下落した。半面、大和コン、プラザクリエがストップ高。EAJや3DM、ラクオリア創薬は上昇した。
東証マザーズ指数は大幅に反落した。終値は前日比59.97ポイント安い943.18だった。そーせいは大幅に反落し、前日比1390円安い1万3930円とこの日の安値で引けた。売買代金は概算で1937億円と2014年12月2日以来およそ1年4カ月ぶりの水準に膨らんだ。個別銘柄ではアカツキ、グリーンペプタイ、MRTがストップ安。ジグソーやエボラブルA、サイバダインが下落した。一方、mbs、ジェネパ、エクストリーム、INSPECがストップ高。アンジェスやリボミック、シリコンスタが上昇した。
きょう東証マザーズに新規上場したHyAS&Cは、買い気配のまま上場初日を終えた。大引けの気配値は公開価格(950円)の2.3倍にあたる2185円と上限まで切り上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,732.82 |
-390.45 |
日経平均先物 |
15,730.00 |
-320.00 |
TOPIX |
1,268.37 |
-34.34 |
TOPIX先物 |
1,268.00 |
-29.00 |
東証2部指数 |
4,200.97 |
-90.93 |
JASDAQ |
2,378.45 |
-39.30 |
マザーズ |
943.18 |
-59.97 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2233870 |
2279710 |
東証2部 |
80150 |
16386 |